田舎の人とは「のんびり」していて流行りにも疎いと、基本的には思われているらしい。
でもそんなうちの田舎でも、ADSLや携帯電話の普及は早かった。
特に携帯電話は、遭難、急病、事故などの際の緊急連絡用という需要があったからだ。
極論かもしれないが、都市部では一時的に通信機器から隔離されても、深刻な孤立状態に陥ることはない。
交番、書店の地図、駅など、頼りになるものがいくつもあるからだ。
林道での行方不明者の発生が防災無線でアナウンスされることもままある。
万一の時、周囲の目をあてにできないのだ。
だから、脱・現代技術のようなムーブメントが起こるのは、いつも都市部からだ。
都市という、巨大な現代技術の内部で生活しているからこそ、個人が技術から距離を置いても生活できるのだ。
その様子は、田舎の人にとってどこか滑稽で、冷めて映る。
なるほど。田舎は精米機とイオンが多いよな。