買い物帰りに、市営の100円バスに乗った(マイクロバス)。乗車したバス停から、20分ほどで降車するバス停に着く。スマホでメールチェックをしながら、バスに揺られた。
2つほどバス停を過ぎると、私の右隣に中年女性が座った。私はこのときもスマホをいじっていたので、中年女性ということしかわからなかった。
またいくつか目のバス停に止まったとき、15歳ほどの男の子たちが5人くらいのグループで乗車してきた。バス車内に足を踏み入れるや、大きい声で話しだす。
数分停車したバスは、中年女性と彼らと私とその他のひとたちを乗せ、また次のバス停に向かって走りだした。
すると、DQN少年A(私の斜向かい、中年女性の真向かいに座っている子)が「ヤベーこれマジ」みたいなことを言いながら爆笑しだした。そして、私のすぐ左隣に座っている少年を促して席をトレードして、また集団でバカにした笑いをする。
私は、自分のことを笑われているんじゃないかとビクビクしながら、少年たちの方をチラ見した。すると、視線を見るにどうやら笑っている対象は私ではなくて、すぐ右隣の中年女性らしい。なにがそんなにおもしろいのかは、わからなかった。でも、顔面を凝視していたから、たぶんそういうことだろう。あと、「くせー!」と言っていたから、体臭もしたのかも。ちらっと目に入った彼女の衣服には、洗濯をしていないときにできる汗ジミが見えた。
誰かが誰かを嘲笑している空間にいることがとても嫌だったが、顔はともかく、体臭をさせてしまう中年女性にも落ち度があった。だからといって、ヒトがヒトを嘲笑していい理由付けになんてならない。じゃあ、私は注意するべきだったのか。でも、今日は炎天下を久しぶりに歩いて、注意するほどの体力がなかった。でも、これも注意しなくていい理由付けになるのだろうか。誰が悪くて、誰が悪くないのか、よくわからなくなって、ただ暗い気持ちになって帰宅した。