2013-05-09

のんちゃん

風俗店に勤めていた子。

名前のんちゃん

当時、僕は26歳。

のんちゃん24歳。

店先のプロフィールには確か21歳って書いてあった気がしたけど 笑

あとで聞いたら『あ、あれ?ほんとは24歳なの〜♡』だって。かわいかった。

のんちゃんはとても華奢な子だった。

んで顔はとても清楚で大人しそうな感じ。

その当時、僕は週に1回は必ず、多いときは週に2回はのんちゃんに会いに行っていた。

行き過ぎだろ〜w お前いくら貢いだんだよw

多分1回で3万近く使ってた気がするから、多いときで月に20万以上使ってたのかなぁwww

俺、バカ?www

数ヶ月そんな感じで通ってたと思う。

のんちゃんはいろんな話をした。

まぁでもプライベートのことは根掘り葉掘り聞くわけにもいかなかったので、おおまかにやんわりと聞く程度だったが。

そのうち『のんちゃんは将来どんな仕事したいの?』という話になった。

のんちゃんは『今、実は福祉関係勉強してて、資格取ろうと思ってるの。』ということだった。

介護士か.....

ものんちゃん、体、華奢だし大変そうだな、なんて思いながら『体力的に大変じゃない?』と聞いた。

『でも目指してる仕事から頑張る!』

可愛らしい笑顔だった。

当時の僕は特に目指しているものもなく、ただ惰性で働いているだけだったから、何だか恥ずかしかったのを覚えている。

のんちゃんはけなげだった。

何かとってもけなげな印象だったのを覚えている。

そしていつも切なげな表情をしていた。

おそらく僕は、その表情に哀愁を覚えて毎週のように通っていた。

何だかのんちゃんを見る度に切なかった

切なくなるから毎週会いに行っていたんだと思う。

それからほどなくして僕はその店に行かなくなった。

これと言って理由があったわけではない。

ただ何となく足が遠のいただけ。

............................

あれから10年が経つ。

今でもふと、のんちゃんを思い出すときがある。

幸せ生活してるかな、なんて.....

何かあの子のことは心に残っている。

所詮風俗嬢という人もいるかもしれない。

のんちゃんも僕のことなんて当に忘れているだろう。

もう今となってはどこにいるかもわからない。

一期一会という言葉を思い出す度に胸が締め付けられる。

もう二度とのんちゃんに会うことはないだろう。

会えないからこそ募る想いがある。

絶対に会えない。

からこそ今でものんちゃんに心惹かれる。

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