2013-05-05

他人の家

私は今、他人の家にいる。

他人の家でお泊まりしてきたのだ。

同窓会の後、酔っちゃった勢いで、

終電ギリギリからまりたい』と

拒否られるかもなぁと思って言ったら、

いいよとOKサインが出た。

仏の梅ちゃんはやっぱり仏の梅ちゃんらしい。

相手を図ってたって言わなかったら嘘になるけど

二つ返事とは思わなかった。ごめんなさい。

家の中は色々な香りで充満してた。

初めて入ったときの、新築にも似た香り

キッキンにさりげなくおいてある芳香剤香り

スカルプDツバキシャンプー香り

分厚い業務資料と古書から漂う本屋さんの香り

そしてベッドと枕の香り

他人の香りにどろどろに溶かされていきそうな気分です。

二口コンロいいなぁとぽつりと漏らしたら、

料理トークになって、寝る直前まで話してた。

食べてもみたいし、作ってもみたいな。

……今度、食材持ってきてもいいですか?

梅ちゃんが起き出したら、機を見て切り出そうとの

ご都合主義を喉元に飲み込んで自制。

家賃補助が出ると言ってた家は、築二年のアパート

何もかも新しかった。仕事で使う業務資料は、

本棚に綺麗に収められていて、野放図な我が家

本棚もこれぐらい出来たらなとちょっぴり思ったり。

ハンガーの上にちょこんと飾られた写真をまっすぐ見ることは避けたけど

きっと話にあった弟さんだ。

比べちゃいけないのに視線は踊り、

姿勢を崩すふりして、全方位見てました。

浮き足立ってるというか、落ち着かないというか、

免疫なくて、でもさっきまでぐっすり眠れたのはなぜ?

起き出したら、お礼を言おう。謝ろう。

ごめんなさい。ありがとう

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