2013-05-01

『金さえあれば.....』

『金さえあれば.....』

考える人は多いと思う。

確かに金があれば大体のものは揃う。

大画面のテレビ高層マンションに住む、ベンツを買う、毎晩キャバクラ通い.....

僕は以前、現金で5,000万ほど持っていた。

でも僕は、いざ金があってもそうそう使わなかった。

金がない時は、あれが欲しいこれが欲しいといろいろと夢想したものだが、

いざ手元に現金が入ると、そういった物欲は皆無に近くなっていった。

(元々、物欲が淡白だったというのもあるかもしれない)

何故かと考えてみた。

今までは金がないから金がかかるものが欲しかった。

そう、ないものねだりだ。

でも5,000万もあれば大抵のものポンポン買える。

全てが手に届くと悟った時、全ての興味が消え失せた。

先が見えちゃったから虚しくなっちゃったのかな。

結局、その5,000万は僕にとっては死に金になった。

金に知識のある人なら、その5,000万を生き金にできただろう。

投資とかね。

でも僕は死に金にしかできなかった。

金に対して無知だったし、金欲もなかったから。

気付いたら一文無しになっていた。

『金があれば.....』『金さえあれば.....』

でも一文無しになっても、不思議とそうは思わなくなった。

金の酸いも甘いも知ったからだろうか。

それから数年経つが.....

相変わらず僕には金がない。

ついでに友達もいない。

金があったころは金を使うことで心の寂しさを紛らわせていたようだが、

今ではその金もない。

そこでやっと気付いたんだ。

一番大切なのは人だと。

ただの知り合いでもいい。心の許せる友でもいい。

共に話せる、時間の共有できる仲間がいることが一番。

僕にとってはその心の充足が一番だったのだ。

でも僕はバカだったから、その大切さに気付かなかった。

若い故、無知だった。

今、巷ではフェイスブック流行っている。

皆がこぞって友達との楽しい写真をアップするのを見る度に虚しくなる。

『あぁ、もっと心の許せる友をつくっておけば良かった。』と。

人生の充実には仲間が必要だった。

金ではなかった。

そんなことに気付いた34歳でした。

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