2012-09-01

死と滅亡のパンセ

坪井秀人は「メディア戦争が作る(あるいは戦争メディアが作る)」と書いているけれども、大正解だね。これがマスメディアというものの本性だろうね。そうこうするうちに三月十一日の奈落はまるでなかったかのように塗りかえられ、テレビからはまたぞろばか笑いが聞こえてきている。大阪でおきているバックラッシュテレビ新聞を中心とするマスメディア由来のものだ。テレビバラエティショーおなじみのタレント弁護士を売りだし、チンピラアジテーターに過ぎなかったかれをヒーローにしたてあげた。ボクシング世界タイトルマッチ大阪知事市長リングにあげ、「君が代」をうたわせてそれを実況中継したのはTBSだった。これだって別種の「声の祝祭」なんだよ。新聞もハエのように橋下という、テレビがひりだしたアジテーターにたかりついた。坪井秀人風に言えば、「ファシズムメディアがつくる」さ。チンピラアジテーターは調子にのってどんどんしゃべくり、香具師のようにしゃべくりがうまくなっていった。このテレビ産の香具師は図にのっているうちにいずれはまちがいなく転けるだろうけれども、この社会は大震災後もヘラヘラ笑いながら新型ファシズムの道を歩んでいるし、橋下がいようがいまいが、今後もそうだろう。

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