俺も気分転換によく読むのですが、成功してちょっと有名になった社長さんがご高説をたれて下さいます類の本(またはブログ)がありますよね。俗に言う社長本、ジャンルはビジネス書とか自伝(エッセイ)とかになるのかな。インタビュー式のもあった気がするけど。
そこでよく見るのですが、「こういう社員がいました」「こういう上司がいました」「こういう取引先がいました」などと実話かどうかわかりませんが、社長本人の体験の中で出会った人物(当然本の中では匿名ですが)が悪い例として、話のネタにされていることがあります。具体的な内容は単なるミスやマナーの指摘から不誠実な行いの糾弾まで様々ですが、こういう形でネタにされた本人がこれを読んだらどう思うのかと、他人事ながら時々気になります。書いてあることが客観的な事実ならまあ大抵書かれた方に非があるわけで反省はしてるかもしれないですが、本人が読んで「そんな風に思われていたのか」とショックを受けたり「関係者が見たら特定可能な話で、俺の株が下がる」などと恨まれたり「これは事実ではない、話盛って書きやがって」等と不満を持たれたりすることにならないんですかね。
書く側がいちいち事前に根回ししたり、本人に承諾を取ったりしているとも思えないので、実在の人物に関わる実話だとしたら無用に敵を増やしたり刺激したりすることになるわけで、あまりよろしくないんじゃないでしょうかね。本を書くほどの社長がそこに気付かないほどアホや無神経でもないでしょうから、何か対策をしてるか、話を創作してるか、そんなことを気にしてたら経営やっていけないと割り切ってるか、このうちのどれかなんでしょうか。