大学を6年かかって卒業して入ったのは社員10人ほどの小さな会社の一般事務。
就活のときから、やりたい仕事、とかには興味が無くて、少々の辛い事や理不尽は仕事だから、で割り切れると思っていた。
でも、無理だった。
メモを取れば人の話を聞けと怒られ、とらなければメモもとらずにやる気あるのか?と言われ、常に社長が誰かを怒っていた。
事務の仕事も、細かい判断や気配りを要求され、ミスがあれば延々と怒られ、遅くても延々と怒られ、そして時間内に作業が終わらなかった事をなじられる。
そして、大学時代に留年した理由を問われ、その原因となった出来事を泣きそうになりながら話すと、鼻で笑われた。
ここにはもう居たくないと思った。
そう思い出した途端、試用期間だからと、雇用保険しか加入させないのも、なにもかも、疑う気持ちしか湧かなくなっていった。
そして、いつも通り、ミスが多すぎる事を別室に連れて行かれて注意されたときに、もうやる気も出ないので辞めますと言った。
こんなことは社会でよくある事なのも、こんな事ぐらいで辞めると言い出せるのは実家暮らし故の甘い考えなのもわかっている。
けれど、辞めてしまった。
私はいつ、あきらめられるんだろうか。
横だけど、こういうときって一番凹んでたり傷ついたり不安に思ってるのって本人じゃん。 だから、あんまり叩かない方向でいこうと思うの。