日本だと、金持ちが財団を作って、公共の福祉に叶う建物を立てて、財団や建物の名前に自分の名を冠することは売名として扱われるし、どんな小さな寄付も匿名のほうが顕名よりも高い評価になる。足長おじさんとかタイガーマスクとか。むしろ顕名したらダメな雰囲気。
あの金持ちは、自分よりうまく金を稼いで、自分よりたくさん金を持っているらしい。
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自分が汗水垂らして頑張っている以上に稼ぐだなんて、けしからん!あいつらは不正をしているに違いない!
実際に、努力の方向とか効率の問題にすぎないことを認めたくないんだろうと思う。そういう嫉妬は、下地として「対価を求めないことは美しい」っていうのもあって、まぁそれこそが寄付の文化なんだけど、その対価として名誉さえも許さないのが日本なんだよね。そんなこんなで、金持ちをノブレスとして敬意を持って扱うこともないし、それゆえ、金持ちがノブレスとしての行為を果たすこともなくなる。
金持ちに敬意を払わなきゃいけない社会よりも、医者とかに敬意を払う社会のほうが好きな俺は、かなりどっぷり日本人根性が染み付いていると思う。