2011-06-29

定型外宅配便における曖昧な要件「但し、一人で持ち運べる事」

大手でいうと、ヤマト便とか飛脚フリーサイズパッケージがそれに当たるのだが、

運べる荷物の要件が曖昧で、顧客を混乱させるリスクが大きいと思う。

サイズ要件はきっちり決まっているものの「但し、一人で持ち運べる事」という条件がある。

誰が考えても絶対に一人では持ち運べないものも、サイズ要件に収まる場合が多々ある。

例えば「最大重量180kgまで」とあるが、180kgの荷物を一人で持ち運べる場合などあるだろうか。

実は、寸法と重量の内サイズ要件に引っかかる方をはじき出す計算方法「換算重量」がある為、

大きくて軽い物でも換算重量が180kgまでなら運べる可能性もあるという事なのだと思う。

それにしても「但し、一人で持ち運べる事」という要件は曖昧すぎではないか

屈強なドライバーなら「60kg位余裕だぜ」と言うかもしれないし、その逆もある。

実際に、かなりの重量物でも荷受けしてくれるところもあり、

中継点のドライバーから「こんなの運べない」と苦情が来るケースもあるそうだ。

顧客に「途中で運べないと言って返ってくるかもしれないですが宜しいでしょうか?」

なんてよく聞けたものだと思う。

なんとか知恵を絞って、明確なサイズ・重量要件を規定してくれないものだろうか?

なぜかというと、用途がインターネットオークション落札品を配送する事だからだ。

サイズ要件を満たすと「こんなに安く送れるのか」と利用を検討してしまうが、

「一人で運べる事」の条件を判断するのが難しいサイズ・重量の商品を送る場合は、

「送れないかもしれない」というリスクは許されないからだ。

送れないのであれば、引っ越しサービスに近い高額な配送サービスの利用を

検討せざるを得ないなぁと決断出来るが、この「一人で持ち運べる事」という

曖昧な要件に惑わされて、出品者も落札者も嫌な思いをし兼ねる。

もし「但し、一人で持ち運べる事」を要件としたいのであれば、

ドライバーの体力測定をして、一人で持ち運べる重量とサイズの最低ラインを割り出し、

重量とサイズを軸に取った二次元グラフで「この線より内側ならOK」明確な要件にすべきだ。

明確に決めたからには、運べないとは言えなくなるので、リスクを避けるためには「運べる荷物」のグラフ上面積を狭くせざる

を得ない。

一方で普通宅配便等は極めて明確なサイズ要件があって、専用定規やメジャーも装備しているところは、

「さすが宅配を商売にしているだけはあるなぁ」と思う一方、この定型外サイズ要件の曖昧はいかがなものかと思う。

商売なんだから、かなり明確に決める事が出来なければならないと思うのは俺だけだろうか?

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