Greased Lightboxとは画像リンクをクリックするとページを移動することなくリンク先の画像を見ることができるという便利なユーザースクリプトである。たぶんGreasemonkey上で動くからGreasedという名前なのだろう。ちなみにOperaでも使える。
でGreased Lightboxが動作すると画像以外は暗くなり、画像が見やすくなるのだが黒いPC画面というのはあまり見たいものではない。画像の後ろに自分の顔が映ると萎える。というわけでこの黒い半透明の背景を白くしようと思った。
とりあえずgreasedlightbox.user.jsの色を表している部分を全部白にしてみたが背景は変わらなかった。どうやら背景は色を指定して表示しているのではなく、画像を直接指定して表示しているらしい。その画像を表す部分を見つけた。
var pngOverlay= "url('data:image/png;base64,iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAAAAEAAAABCAYAAAAfFcSJAAAABGdBTUEAAK%2FINwWK6QAAABl0RVh0U29mdHdhcmUAQWRvYmUgSW1hZ2VSZWFkeXHJZTwAAAAPSURBVHjaYmJgYDgDEGAAANsAz1TKIeAAAAAASUVORK5CYII%3D')";
これを見るとbase64がカギを握っていそうだ。Wikipediaによると
Base64は、データを64種類の印字可能な英数字のみを用いて、それ以外の文字を扱うことの出来ない通信環境にてマルチバイト文字やバイナリデータを扱うためのエンコード方式である。
ということらしい。意味不明の文字列が半透明の黒い画像を表しているということだろう。ということは半透明の白い画像を表す文字列と置き換えれば背景を変えることができる。というわけでGIMPを使って白い色の透過PNG(1px四方)を作った。 次にこのページ( http://sveinbjorn.org/dataurlmaker )でその画像を文字列(Base64形式)に変えた。そしてgreasedlightbox.user.jsの先程の文字列と置き換えた。
変更前
var pngOverlay= "url('data:image/png;base64,iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAAAAEAAAABCAYAAAAfFcSJAAAABGdBTUEAAK%2FINwWK6QAAABl0RVh0U29mdHdhcmUAQWRvYmUgSW1hZ2VSZWFkeXHJZTwAAAAPSURBVHjaYmJgYDgDEGAAANsAz1TKIeAAAAAASUVORK5CYII%3D')";
変更後
var pngOverlay= "url('data:image/png;base64,iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAAAAEAAAABCAYAAAAfFcSJAAAAAXNSR0IArs4c6QAAAAZiS0dEAAAAAAAA+UO7fwAAAAlwSFlzAAALEwAACxMBAJqcGAAAAAd0SU1FB9sDHg0AJ+6ZOggAAAANSURBVAjXY/j//38kAAlVA1faOaSqAAAAAElFTkSuQmCC')";
こうしてGreased Lightboxの背景が白い半透明になった。かなり薄めだがGreased Lightboxが動作していると分かればいいのでこの程度の濃さで充分かな。