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2020-12-22

山本山ほうじ茶

もうすぐで70になろうかという母が「日本橋まで山本山ほうじ茶を買いに行きたい」と言い出した。

欲しいのは、3年前に友達のHさんと日本橋に行った際にお勧めされて買った、店舗限定お徳用ほうじ茶で、通販はしていないらしい。

かに数年前、母が「やっぱり専門店ほうじ茶は味が違う」とやたらと騒いでいたことを思い出す。

母はガラケー使いで方向音痴だ。コロナウイルス蔓延する最中余所様に道を尋ねるのも申し訳ないと言う。

仕方ないので、店舗限定お徳用ほうじ茶1パックの報酬で、人間Google Mapとしてお供することになった。

あっさり山本山に着いたが、母は「こんなに白い店じゃなかった」と宣う。「店のイロチとか知らんがな」と薄情なムスメが考えている間に、母は店員さんに「この店、昔からこんな色でしたか?」と、老人性の申し訳ない質問をしていた。どうやら、このお店は2018年の秋にできたらしい。そうなると、確実にこのお店ではない。

なぜなら、母にほうじ茶を勧めてくれたHさんは2018年梅雨頃に亡くなっているからだ。

日本橋地区には、デパ地下を除くと他の山本山店舗はないらしい。

「こうなったら、当時のルートを思い出して歩くしかない」と母は言う。

ルートを思い出せないからこうなっている」とか「お徳用ほうじ茶報酬では割に合わない」とか、様々な思いが頭を過ったが、こうなったら引かない母を一人きりにして、日本橋迷子になられても困るので、夕飯の準備時間までに帰ることを条件に付き合うことにした。

目的地も不明瞭なまま歩くこと1時間。「こんな店構えだった気がする。色も黒っぽい」と入った店には、念願の店舗限定お徳用ほうじ茶が売られていた。

店の名前山本海苔店だった。


母が「専門店お茶」と有り難がっていたのは、「海苔専門店お茶」だった。

まり馬鹿馬鹿しいので、本物の「お茶専門店お茶」を思い知らせてやろうと山本山に戻った。まっすぐ歩けば10分もかからなかった。

片隅の喫茶コーナーが無人だったので、「コロナが怖いから、出先で飲食しない」の約束反故にして、母の奢りでお茶を飲むことにした。1時間歩き続けたもうすぐ古稀と、在宅デスクワーカーの決意は脆い。

あれだけほうじ茶と騒いでいたのに、澄ました顔で「八女茶かしら、それとも宇治茶かしら」と悩む母を尻目に、お茶パフェ(単品)を発注

お冷や代わりに出されたのは、なんとほうじ茶だった。

私の手元のほうじ茶勝手一口飲んだ母は「海苔屋のほうじ茶の方が美味しいわ」とほざいた。

悔しいので、山本山ほうじ茶を自腹で買って家で飲み比べてみた。確かに、母のお供の報酬でもらった山本海苔ほうじ茶の方が美味しかった。

2020-11-25

anond:20201125111433

意図的か知らんけど本邦は少子高齢化やぞ

国民8000万人でほどよく上手くやってきます!って言っても働き手は3000万人弱で残りはオーバー古稀やぞ?

 
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