2024-05-07

海の町に生まれ

まれ田舎漁村

大学から東京に出て、今は妻と中学高校の2人の子供とさいたま市マンション住まい

恐らく一生ここに住むと思う。

さいたま市は良い街だ。

自分が都会に出てきた頃に比べれば道も広くなったし、交通も良くなったし、大きなお店も増えて生活も快適。

自分漁村出身から分かるが、ここ25年位で埼玉東京スーパーで買える魚は圧倒的に品質が良くなった。

きっと冷凍技術運送進化なのだろう。

大学に出てきてはじめて近所のスーパー鮮魚を見た時に「こんな腐った色の魚本当に食べるのだろうか?」と思った頃に比べるとだいぶ進化した。

スマホばかり見てる息子達を見ているとあんなに嫌だった海での暮らしが、最近ふと懐かしいと感じるようになった。

ずっと聞こえる波の音とウミネコの鳴き声。

おじいちゃんの船のエンジン匂い

おばあちゃんとお袋が早朝から作ってくれるご飯

日めくりカレンダー神棚お供え

何よりもあの夜明けが忘れられない。

真っ黒な満点の星空から水平線の向こうが段々とオレンジに染まっていく。

あのグラデーションより綺麗な色を知らない。

あの夜明けはさいたま市にはないものだったな。

子供達にとって故郷はこのマンション

俺は子供達に悪い事をしてしまたかもしれないと思いつつ毎日生きている。

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