2023-11-05

サティア・ナデラがMicrosoft責任者になったときに語ったことがある。

それはMicrosoftエンタープライズ企業であるということだ。

ナデラはMicrosoftを引き受けるに当たって当時パッとしなかったMicrosoftをどうすればいいんだろうか、と深く思索した。

その結果として

Google検索企業

アップルハードウェア企業

そしてMicrosoftエンタープライズ企業であるという定義を得た。

これは当時、なんでもかんでも手を出してあまり大きな成果をあげることが出来ていなかったMicrosoftという企業本質定義することでMicrosoftはどう進むべきかの方針を広く知らしめるものとなった。

そう、なんでもかんでも手を出すという方向性MicrosoftだけではなくてアップルGoogleもしていたことだ。

でも各企業本質的になにを商売の核にしているのかを見極めないことには将来の成長はありえない。

ナデラになってからMicrosoftは好感が持てる企業になった。

それまでは何かと独占したがりのビジネスでの成功だけを目指す嫌らしさがにじみ出ていたのが消えた。

そして正しい方向に向かっているように感じられる。

何より

アップルハードウェア会社

Google検索会社

Microsoftエンタープライズ会社

という定義はひどくシンプルで、そして正しい。

からこそかなりの影響力を持っている。

そしてこの影響力はMicrosoftだけではなくアップルにもGoogleにも深いインパクトを与えたのではないか

しかし今となってはその定義アップルとかGoogleかにとっては必ずしもプラスにはなっていないような気はする。

発想の指向性が固定されてしまっているのではないか

無意識アップルハードウェア会社である、という固定観念に囚われすぎているのではないだろうか?

アップルの舵取りをするべき人達への影響力が強すぎる教訓になっているのではないだろうか?

それはグーグルに対しても言える。

会社が迷走しているときに我々は一体何なのか?を定義することは重要だ。

それはひとつの指針となる。

しかし、同時にそれは縛りにもなることは忘れてはいけない。

ノキアはたくさんの携帯電話作っていたし、その前はもっとたくさんのタイヤを作っていた。

その事実は何を示唆するのだろうか?

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん