2023-04-13

なぜ、読書感想文が書けないのか。原稿用紙だからである

原稿用紙には大きな問題がある。

・順番を組み替えることが出来ない
文章を後から微調整することが出来ない(文字数を無理やり合わせれば出来なくはないが……)

この二つは余りにも致命的だ。

「とにかく思いついた所から書き出してみればいい」

「あとで内容が気に食わなかったらちょっと直してしまえばいい」

文章の順番が読みにくいと感じたらカットペーストで組み替えれば良い」

このアドバイス不可能になる。

書き出しという最も抵抗摩擦力が強い工程を少しでも軽く滑り出すためのツールが全て封じられてしまう。

宿題クオリティを高めることに強い気持ちを持てる子供なら「まずはノートに下書きをして、それを完成させたもの原稿用紙に書こう」と思えるだろう。

だが大抵は違う。

宿題とは面倒だからさっさとやっつけるものであり、最終的にかかる時間が短くなろうとも二倍以上の文量を書くなんて絶対にやりたくないだろう。

自分の書いた文章であろうと写経しようなんて気持ち普通湧いてこないはずだ。

下手な作文を書いて晒し上げられるリスク回避したいが、出来るだけ手を動かす量は減らしたい。

その願望を原稿用紙は容赦なく拒絶する。

デジタル空間では違う。

一度打ち込んで仕上げた文章の組み換えは容易だ。

全体の流れを考えて詳細を付け加えたり削ったり、ちょっとした接続詞の間違いも文字数の調整を考えずに修正していける。

あらゆる部分で楽だ。

から直せばいい、順番を変えればいいと思えば滑り出しは一気にスムーズになる。

とにかく書きまくってダメそうな所は捨てて、使えそうな所だけをそれっぽく文章を繋げて起承転結にすればいい。

読書感想文で悩まむ全ての学生よ、教師よ、親よ、原稿用紙を捨て去ってしまえ。

GPTに書かせてコピペされるのを恐れるのならなおさら原稿用紙は使うべきでない。

読書感想文自力で完成させることが困難になるほどに、GPTの誘惑は強くなるのだから

たとえGPTの出力だろうと写経さえしてくれればいいと思っているのなら……そんな奴はもう人類じゃねえから消えてくれ

  • 原稿用紙って、文字数を数えやすくするぐらいしかメリット無いよねえ。

記事への反応(ブックマークコメント)

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