俺は人に恩を感じる事や謝る事ができなかった。
結果から言ってしまうと、子供に謝らない親の子は結局謝れない子に育つという、それだけの話だった。
父母は仲が悪く、母は父の愚痴ばかりで、それ以外に俺が何を話しても空返事で聞いてくれなかった。
そういった話を聞かされていた俺は父に不信感を覚えていた。
きっと家族から信頼されていないストレスがあったのだろう。父は気に入らない事があると、俺のゲームを壊した。
MMOやDSなど様々なゲームをやらせてもらったが、父は言う事を聞かない俺が至らない事をすると全て壊してしまう。
MMOでできた友達がある日いきなり全員消えてしまうのは辛かった。
それを恩を着せる事で謝罪の代わりとした。
別のゲームを購入する事で、「○○買ってやったんだからいいだろ」といった事を言う人だった。
母もそれを擁護してくれなかった。
俺は母の味方だったが、母は俺の味方ではなかった。
父は、俺が謝れば絶対に許してくれない人で、いわゆる「根に持つタイプ」の人であった。
父は恩を売れば俺に「許させる」事ができる、しかし俺は父にどうやったら許してもらえるか分からなかった。子供は親に恩を売れない。
かといって父に謝れば母が不機嫌になってしまう。
恩とは俺にとって嫌なものだった。
嫌な事をされても許されてしまうと思っていて、幼い俺は人に恩を売れなかった。
謝る事ができない理由は単純で、謝って許してもらえるとか、謝るだけのミスを補ってもらえたというのは俺にとって恩になってしまうからだ。
謝ったからといって恩は帳消しにはならない。それだけのことだ。
俺が嫌いな言葉に「○○が心配してくれている」という言葉がある。なんだそれは?心配するだけで俺に恩を押し付けてくるな。
それくらい俺は破綻している。
とどのつまり、人が助けてくれたり、案じてくれるのが不快なのだ。
俺は社会でやっていけなかった。
皆、助け合って生きている。
生活保護がガチかフェイクかはわからんが、ガチならしばらくゆっくり休んでね もう一個の方、感謝を感じること謝ることの方だが、世の中にはマジでこのまんまの環境で育つ人がい...
よく生きててくれた。よくここで書いてくれた。 優しくなくていい。ただ、親切であればいい。そしたらだんだん楽になるから。 何もないままでいい、変わろうとしなくていい。増...