2022-03-22

ゼレンスキー大統領国会演説広島長崎キーワードになる?

23日、ゼレンスキー大統領日本国会演説を行う。

日本演説を行う意味は2つあるだろう。

ひとつは言うまでもなく、日本、そして日本人に向けてのメッセージ

ウクライナにおける戦争は決して日本に住む人々にとって無関係ものではなく、すぐ隣にある戦争であり、ここで日本がしっかり発信しないと厄災は日本にも襲いかかる。

もうひとつ世界に向けてのメッセージこちらは日本から発信する意味を考えてのものになる。

ゼレンスキー大統領がいま一番訴えたいことは第3次世界大戦の恐怖、そしてその前線で戦っているウクライナへの連帯だろう。

第3次世界大戦の恐怖とはなんだろう。

いまウクライナが受けている残虐非道世界中に広がるのももちろんあるが、なんといっても核戦争だろう。

唯一の被爆である日本で、広島長崎が受けた惨劇を訴えれば、日本はもとより世界がその悲惨さを思い出すだろう。

そしてもし、いま核戦争が起これば、その被害広島長崎の例ではなく、世界の主要都市に壊滅的な被害を引き起こす事に思いが及ぶだろう。

その原爆を落としたのは、アメリカだ。

ゼレンスキー大統領アメリカでの演説では、真珠湾攻撃が引き合いに出された。

これはもちろん、アメリカ人の心に訴えたものだが、先に”Remember Pearl Harbor”を出す事で、後の”No more HiroshimaNo more Nagasaki”を出しやすくする意図もあったのではないか

日本では真珠湾攻撃にショックを受ける人が多かったが、広島長崎への原爆投下への言及アメリカ人にとって、もっとショックが大きい。

先に”Remember Pearl Harbor”があれば、多少なりとも緩和する効果があるだろう。

たこれは、(日本アメリカにとっての)第2次世界大戦最初最後でもある。

さしずめ、”Remember Pearl Harbor”はウクライナが受けた理不尽攻撃、”No more HiroshimaNo more Nagasaki”はこれから世界が受ける惨劇と言ったら、言い過ぎだろうか。

 

核の話で言えば、原発問題もある。

福島は、津波で電源を失った。

ポロジエでは、ロシア軍攻撃電源喪失危機に陥った。

核の恐怖を語るうえで、フクシマも引き合いに出されるかもしれない。

ヒロシマナガサキフクシマ……これは実際に日本が受けた厄災であり軽々と発信していい事ではなく、もし演説の中で取り上げられるとしても、どう取り上げられるか不安はある。

また、ゼレンスキー大統領が実際に日本国会で核の話をするとは限らない。

それでも、世界に発信する場を提供する事は、日本世界に向けてできる事であり、大袈裟ではなく日本の責務だと思うし、国会がその責を果たそうとする事に賛辞を送りたいと思う。

  • 国ごとに都合のいいことを言ってるだけ という印象にしたら差別意識を無かった事に出来るから

  • これまでいろいろ大使&大使館やらかしてるけどまともに反省してないよね それらにちゃんと反省や釈明しておけば真珠湾発言に悪意がなかったととってくれる人も多かっただろうに ...

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