通年ならJ1リーグは34試合、カップ戦6~12試合、天皇杯1~4試合。合計すると最大で50試合くらい。
実は日本のプロスポーツでは決して多くない。プロ野球は143試合あるし、大相撲は90試合、中央競馬は100強の開催。
この試合数の少なさは日本のプロスポーツ興行を考える上では明確な弱点だ。ホーム主催試合では年間最小で20試合しかなく、スタジアム整備の話が出るとすぐ「稼働率が~」と騒がれる理由でもあるし、試合結果が報道される機会もその分少なく、競技の存在が薄まってしまう。
18チームは明らかに多い。プロ野球の12球団固定に慣れた国民が新たに18チームも覚えるのは至難の業。J2の22チームやJ3の15チームも加えて覚えろと言われたら神業レベルである。
しかも昇降格制度があるので毎年トップリーグのメンツが入れ替わる。
「チーム数が多すぎる」と言う理由でJリーグを避けている層は少なからず存在する。
日本はプロスポーツ大国でもあり、サッカーに割ける脳内リソースの平均値はそう多くないのだ。
またこれでリーグ戦の試合数が54と20も増える。カップ戦で12試合、天皇杯で4試合合わせると合計70になる。
ホーム主催試合も年間30試合以上となるため、スタジアムの稼働率問題と認知度低下問題が緩和される。そしてスタジアム整備もしやすくなる。
選手層をその分厚くする必要があるが、それは登録枠を拡大すればよいだけの話。これでもブラジルの強豪チームよりは10試合以上少ないのだ。週2回開催を続ければこなせるだろう。
代償としてACLの枠が2にまで減ってしまうが、元々ACLは罰ゲーム色が強いし、韓国チームとかは他国チームを兵糧攻めしてくることがあるので(今年、日本の出場チームがいくつかこれを食らっている)、「仕方なく出る」程度でよいだろう。