2021-02-19

バイト日記

 ストーカー客が私とAさんにやたら高い菓子などをくれるようになった問題解決した。Aさんは「このまま様子を見ましょう」と言ったが、課金額が嵩むのに正比例して怨念が蓄積するのは明らかなので、様子見は危険だと私は思った。それで、私が勝手オーナーに報告した。思ったよりも心配されたが、だからといってオーナー自身が何をする訳でもなかった。

 オーナーは私と同じ考えで、早いうちにお断りしないとストーカー客は何か思い通りにならないことがあれば、課金したぶんの熱量でキレるようになるのは想像に難くないから、とにかく物をくれても今後は絶対受けとるな、と。

 ……まぁ、結局のところ自分らで危険を犯してストーカー客に真っ向から立ち向かうしかないということなのだが、一応オーナーから「揉めてよし!」という言質を得たということでもある。

 そしてどうなったかというと、Aさんはかなりいやがっていたが、ストーカー客が来たら私とAさんの二人で対応して「菓子などを二度と持って来ないでくれ」と言うことになった。ところが、Aさんは私が雑用レジを外れている時にストーカー客のレジ対応をして一人で「このご時世なので、お客様との物品のやり取りは本部から指導で禁じられていまして(以下略」と穏便に今後の菓子等の受け取りを拒否ったのだった。ストーカー客は「そうだったのー。ごめんね迷惑かけてー」と言っていた。

 丸くおさまったのか? よくわからないが、オーナーは私達以上にストーカーから報復を恐れていた。けれども、オーナー自身自分で何かやるということはなく、昨日私とオーナーシフトだったのだが、ストーカー客が来るとオーナーウォークイン冷蔵庫に隠れてストーカー客の動向をドリンクの隙間から窺っていた。

 オーナーは意外にもストーカー客の風体を把握済みだった。監視カメラ映像をチェックでもしたのだろうか。私が口頭で説明したときは「そんな人来るっけ?」なんて言っていたが。

 ストーカー客は父親らしき人を連れていた。ストーカー客は、私がレジ対応をしなかった時などに父親らしき人を連れて、私がレジ対応をするまで何度も来店するという奇行を、これまで何度か繰り返してきた。また、菓子を私やAさんにくれた後に私がお礼を言わなかった時も、数時間後に父親らしき人連れでやってきた。おそらく、こちらの反応を見るときにそうするのだろう。昨日もきっと、先日Aさんが菓子お断りしたことで、私が何か言うかも的な理由で、ストーカー客は二人連れで来たのだと思う。私は何も言わずレジを打った。

 オーナーストーカー客が帰った後に冷蔵庫から出てきたが、ストーカー客をこっそり観察した結果、ストーカー客を異常者認定した模様。かといって何が変わるってこともないのだけれども。

 

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