自分の身体を大事にすることの性差

2021-02-13

自分の身体を大事にする女性は多いけど、男性には少ないのは何故？

私見では、生理や妊娠の有無が影響していると思う。

女性が自分の身体を粗末に扱うと、生理が重くなったり不妊になったり、身体に分かりやすい形ですぐさま返ってくる。カフェインの過剰摂取や寝不足が続けば、その月の生理はとてつもなく重くなることが確定する。

後で必ず痛い目にあうと分かっていれば、なるべく痛い目にあうのを避けるよう行動するのは当然だ。そうして、自分の身体を労わるように大事にするし、無理もしない。

一方男性が自分の身体を粗末に扱っても、すぐに身体には反映されない。体力も（女性よりは）あるので身体も動かせ、大丈夫だと勘違いしてしまう。だからこそ、身体や精神が壊れるまで自分の身体を粗末にしていることに気づかない。気づいても見て見ぬふりができてしまう。

カフェインの過剰摂取をしても寝不足のまま働き続けても身体を騙し続けられる。三ヶ月もして騙しが効かなくなると、それまでの分が一気に身体に現れる。

女性が若い時から美容や健康に気を遣うのも、自分の身体を大事にするという意識からではないか。男性が美容や見た目を気にするようになるのは異性のためであり、そこに自分の身体を大事にするという意識はない。それを意識するようになるのは明らかに老化が始まる30代前後や、過労で身体を壊してからである。

現代ではその性差が社会的にも強化されている。子供の頃から、女の子は身体を大事にしなさいと教えられるのに、男の子には言わない。就職でも、女性は長時間労働必須のブラックな職場を避けるし、ブラック職場側も体力のない女性を避け、無理の利く男性を求める。

身体の無理がきく女性でも、女性というだけで無理をさせて貰えず、身体を大事にしろと言われる。体力もなく身体的に弱い男性は男性というだけで無理を強いられ、自分の身体を粗末に扱わざるをえない。

男性も女性と同じように自分の身体を大切にできたらと思うが、それをしたら社会が回らなくなってしまうだろう。かといって、身体の差を無視して女性に男性同様に働けというのも酷である。

どうしたらいいんだろうな。