2020-04-23

新型コロナにおもうこと

岡江久美子さんが亡くなった。63歳だったそうだ。

うちの母は60歳、とても年齢が近い。

小学生中学生のころはなまるマーケットをみていた。

みていたと言っても平日は学校に行くからみられない。

夏休みとか冬休みとか。

長期休暇になるとはなまるマーケットをみながら朝ご飯を食べていた。

とても明るい方だったと記憶している。

明るくて、少し天然で、たまに強引なコメントがあった。

はなまるカフェおめざをおいしそうに召し上がっていた。

その姿は、うちの母によく似ている。

うちの母も、とにかく明るくて、小ボケかまし自分理論は強引なまでに主張する。

ちょっと悪口みたいな書き方になってしまったが、私はその強引さが好きだ。

自分気持ちをしっかり伝えられる強さが羨ましい。

話は逸れたが、学生の頃の夏休み、母は毎日仕事に行っていた。

私は一人ではなまるマーケットを見ながら、朝ご飯をもそもそ食べた。

毎日テレビに映る岡江さんに母を重ねていた。

別に母を亡くしたとかではない。

ただ、母のいない家は静かで寂しかった。

そんなひとりの家に、岡江さんの明るい声が響いていた。

それがとても心地よかったことを、テレビで岡江さんを拝見するたびに思い出していた。

母と重なる岡江さんが亡くなった。

私はとてつもなく悲しくなり、不安になった。

母もいつか死ぬ。当たり前のことを突き付けられた気がした。

新型コロナで亡くなったら、故人と対面もできないと聞く。

それを思うと、さらに悲しくなった。

家族の心情を思うともっともっと悲しくなった。

堪らなくなって母に電話した。

相変わらず、明るく笑っていた。

まだ実家に住む弟の愚痴はいていた。相変わらずだ。

声を聞いて安心した。

安心したと共に、近くに住めず、すぐに会えないことが口惜しい。

早くコロナが終息して欲しいと強く思った。

岡江久美子さん、心よりご冥福をお祈り申し上げます

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