消してもさほどスッキリはしていない。
さても趣味の合いそうなお兄さまだわ、と若干仰ぎ見るような気持ちをも抱きつつ、こちらから相手のことをフォローしたのがはじまりだったと思う。たしか。
DMじゃなく、リプで楽しくやりとりをしていた人。
30代にもなれば、自分の好みのタイプや恋のパターンはかなり整理され、似通ってくる。
わたしは、自分の言葉を持っている男に弱い。自分らしい趣味のよさを、日々の暮らしのなかで実践している男に弱い。
Twitterのその人は、当初はまったく意識していなかったけれど、知れば知るほど過去に一番好きだった男によく似ていた。
いつの間にか、その人のツイートを、好きだった男の顔や声で再生している自分にも気づいていた。なんて気持ち悪い自分。
そして、似ているところだけじゃなく、その人独自の魅力にまで目が行くようになったら。
本気で好きになってしまうんじゃないか、と怖くなった。実際に、もうそこにも目が行き始めていた。
あなたのような人に、知らない間に惚れられてて、そして知らない間に振られてたことがあったな。知らんけどとりあえず話をしようと言ったら拒否された。幸せになるためにはほんの...