最近まで私は女の体で生まれて女が好きなレズビアンだと確信していたのだけど、自分の好きな格好をするようになってから自分の性別が分からなくなった。
そもそも私は小さい頃から男の子になりたかった。スカートや自分のことを私と呼ぶのは女の子みたいでとても嫌だった。十代のころ家庭である問題が起き、親や回りの人の顔色を伺うようになった。男の子みたいと言われるような格好もいつのまにかやめていた。
いつの間にか私は計算で目立たなくて地味で都合の良い可愛いバカな女を煮詰めた様な振る舞いをしていた。それは男とボーイッシュなレズによくウケて狙い通りだった。結局女性の体でないと愛せないとわかったからボーイッシュな女性とばかり関係を持っていた。
私は作り上げた人格に慣れすぎて、その場凌ぎの連続で愛情をむしりとっては全然足りてないと不安と不満でとにかく毎日必死だった。その理由もわからず何かにつけては強迫的になり気が狂いそうだった。
しかし驚くことに髪を切り女の服装を辞めたら、そういう情緒不安定が急に治った。目が覚めたように突然精神が安定するようになった。代わりに、体にフィットする服を着るとふと下を向いた瞬間に胸が有ることに驚いたり、鏡を見て気持ち悪くなったりした。気づけば髭を書いたりもしていた。
ボーイッシュな女性にもまったく興味がなくなった。代償行動だったのではと思ってる。胸を潰してブカブカの服を着て、それでも女に見られていることが嫌でつらくて悔しい。
体が女で、精神が不明で、性的対象が女?