【2―1 邦画最大のアドバンテージ「TV宣伝」と、その将来性 】
前項のとおり、現在の国産映画が、クオリティで上回る輸入映画に対抗する方策としているのは、
製作に参入したTV局の番組露出を最大限利用した、企画・宣伝のスクラム展開である。
放送倫理面の問題は上述のとおりだが、それは別個の案件とし、以下はその将来性について分析する。
→出演俳優を公開前〜同時期に他の連続ドラマやCMに出演させ、人物の話題を維持する など
これらはTV局芸能界隈と連携することで得ていた国産映画のアドバンテージだが、TV離れが進むと、これらの効果は低下する。
特にTVドラマは視聴率低下が顕著で、それに伴い映画化の本数や興行は急速に縮小した。
【シネマ羅針盤】なぜ実写邦画は『シンデレラ』に勝てなかったか?
http://headlines.yah...8-00000006-cine-movi
>番宣とは「番組宣伝」の意味だが、最近は「映画の番宣」という言い方がされ、
>バラエティ番組などで「そう言えば、○○さん、映画が公開されるそうですね」というやりとりをよく見かけるはず。