って、一見正しく聞こえるじゃない?
でもね、日本だと前提が違うの。
空港に出向して機動隊やってたヤツと飲んだ時の愚痴を思い出したんで、そのへん書いとく。
保安検査すり抜けご婦人さ、射殺されてたら日本じゃ大事件だよね。
「そこを動くな!」って突然機動隊員が上からのしかかって制圧したらどう?
で、今回の件の本質はソレ。
「今すぐ搭乗ゲートに来てください!乗り遅れます!」って呼ばれて、行っちゃう。
アメリカとかフィリピンとかでさ、拳銃に手をかけたゴッツイオッサンが巡視してるなか、ソレやる?
飛行場に来た全員が、「保安検査を無視した場合、場合によっては障害を負うような強烈な制圧を受ける」と知ってればやらないでしょ。
物理的な壁が云々が間違ってるとは言わないけど、違うのよ。
基本的には制圧を旨としますが、障害を負っても本人が悪いので賠償もしません。
そういう「うわココで無視したらヤベエことになる」という緊張感の周知が必要。
飛行機の中では酒も出すけど、アルコールで暴れたら飛行機降ろされた上に訴訟されたりするのと同じね。
日本の「基本的には全員普通の人」って運用だと、機動隊が詰めてても出来ること限られてる、という話ね。
(まあ、アメリカでもガッツリ取り押さえられた上に身元引受人が来るまで5時間位別室拘束されるだけで射殺されたりせんけどね)