そもそもバンドが神聖視され、カリスマ的な地位があったのは「金」によるものという大前提を認めない人間が多い。
過去に売れたバンドは漏れなく集客力があり、メディアでも取り上げられ、何をしても売れた。
それは経済効果が大きく、乗っかると美味しい思いをできる会社が多かったからどんどん優遇された。
それがさらなるチヤホヤを生み、カリスマ性を持たせ、音楽に補正をかけるという好循環を生んだ。
だが、今はそれが通用しない。
肥大化したレーベル会社、間に挟むたくさんの人間、それらを養っていけるほどのマージンは期待できない。
また、物珍しさも無くなり、どのバンドも過去のバンドの類似点という呪いから逃れられない。
音楽を聴いているものにとっては、似ていない音楽などほとんどない。
だから音楽以外の部分で抜きん出るしか無いという現場になりつつある。
バンドの設定だったり、背景だったり、マーケティング力の差がバンドの差を作り出すと言ってもいい。
ゴールデンボンバーがなぜ売れたのかを考えろ。彼らほどマーケティング力に長けたバンドはない。
今のバンドに言いたい。
売れたければお前らはマーケティングに力を注げ。
自分たちの音楽は至高で、わかるやつだけがわかるという思い上がりで飯を食える時代は終わった。
幼稚で未熟な時代は終わったんだ。今はもうみんなが冷静に物事を見ている。
「俺たちが求めてるのは金じゃ無い」という綺麗事の皮を被った、全能感を担保するための逃避は止めるんだ。
頭脳だ。
もう第二の美空ひばりは現れないし 第二のボウイやX JAPANが現れることもないよ それは集客ジャンルではもはや無いから