私はフェミニストです、と言うとよく返ってくる反論のひとつに「男だってこんなに苦しんでる、その件はどうでもいいのか」がある。それに対して私の反論は、「私はフェミニストでもあるし、同時に、性別関係なく、人権は普遍的であるべきだ、とも考えてる」だ。フェミニストだから、という理由でなぜ自動的に男性の人権には無関心ということになるのか。
おそらく、このような反発は、フェミニズム発祥当時の「男vs女」という構図からきてるのだろう。この思考回路の根っこには、女性の権利を促進すると男性の権利が失われる、という思い込みがある。私はこれに異議を唱えたい。もちろん、フェミニズムは一枚岩ではない。フェミニストと名乗る人の中には男性問題に関心のない人や、男性嫌いの人もいるだろう。私はそういうフェミニストにも異議を唱えたい。
私にとってのフェミニズムは、女性が人間として保持すべき権利が剥奪されてる、というシステムに違和感を感じ、そして世界はこうであるべきではないと信じる、いわば一種の「態度」だ。このシステムは例えば、管理職から女性を排他したり、男性より、女性の方が夜道を歩くのが危ない社会を作る。
しかし、このシステム、違う見方をすれば、男性にとっても不平なシステムなのだ。管理職に就けなかった男性はみっともない、男性は男性たるもの夜道を一人で歩いても恐くない度胸を持つべきだなど、「男はこうあるべき」、という理想の男性像を作る。それに当てはまらない男性にとっては窮屈なシステムだ。このような捉えた方をすれば、この不平なシステムを変えることは、女性にとっても、男性にとっても更に生活しやすい社会をつくることに繋がる。フェミニズムは男性の敵ではない。
「フェミはアンチ専業主婦」という偏見にも意義を唱えたい。確かに、女性の社会進出を促すことはフェミニズムの大きな特徴であってきた。しかし、社会進出を促すからって、専業主婦になりたい、という女性を見下すフェミニズムは間違ってる。それは私が信じるフェミニズムではない。私にとってのフェミニズムは、不平な権力システムに反発し、選択肢を増やそうとする態度だ。専業主婦になりたいなら、自由にその選択ができる、仕事を続けたかったら自由に続けられる選択があるべき。そして、これらの選択は男性にもあるべき権利だ。
私が目指したいのは、性別関係なく、専業シュフになれる、専業シュフ志望だ、と言える社会。性別関係なく好きな仕事に就けて、キャリアアップできる社会。これが未来の社会に対して私が持ちたい態度。私はその態度を普遍的人権と呼んだり、フェミニズムとも呼んだりする。
あなたの理想を実現するためには、 人工子宮を作って出産を男女関係ないものにし、 さらに肉体改造を人工的に行えるようになって筋力も男女同等にして 男女の性差を完全に無くさな...
思い込みじゃなくて、フェミニストは常に「男の権利を奪え」と叫んできたし、 女権拡張運動の初期においては、それはまあ正しい面もあったんだよ あなたフェミニズムの歴史わかっ...