生まれたこどもは、上が健常者だけど下が障害持ち。
自分は上のこども。
まだ小さいころ、下の子が障害持ちになったのは父親の責任だと父親自身から聞かされた記憶がある。
困ったような笑い顔しながら言ってた気がするけど、本人に対してじゃないとはいえこどもにそんなことポロッと言っちゃうなんて、相当後悔してたんだろうな。
そのせいか、父親はあからさまに下の子には甘く、自分と扱いに差をつけた。
その寂しさの反動で下の子に無意味に辛く当たったりしたことは後悔している。
家族で遊園地に行くと、身体障害者の父親と歩くのは恥ずかしいから、それとなく母親と手をつないで歩いた。
父親は少し距離を開けて、ズボンのポケットに手を突っ込んでさびしそうに一人で歩いてた。
父親からすればすぐわかっただろうから今思えば申し訳ないことをした。
でも休日はいろいろ連れて行ってくれたし、父親のことは基本的に好きだったと思う。
そんな父親だけど、こどもが小さいときはわりと明るく振舞っていたのに、中学生、高校生と成長するにつれて口数が少なくなって仕事にばかり打ち込むようになった。
それでも下の子びいきはずっとあったけど。
もともと頑固、完璧主義、潔癖症だったし、仕事でいつ呼び出しがかかるかもわからないような神経をはりつめる生活をしていたことも重なったんだと思う。
一方、母親。
もう自分を含めてこどもはみんな実家を出ているけれど、父親が無口で鬱だから寂しがってるようだ。
たまに他愛もないメールが届く。
まだ今ほど障害についての理解がない社会で、こどものために粉骨砕身していろいろとがんばってくれた母親。
でもそれも結局下の子だけのためだったんだよな。
大したことない振りをしていたけれど、下の子に合わせた生活をさせられるのは上の子のストレスになっていたことに気づいてくれていたんだろうか。
加えて、以前帰省したときに母親が自分の陰口を叩いていたのを聞いてしまってからなんとなく距離を置いてしまっている。
家族全体がなんとなくぎくしゃくしてる。
今年も帰省する予定はない。
結婚もしたくない。
健常者として生まれたけど親からの愛情に飢えていたことと、障害もちとして生まれたけど親からはしっかり愛情持って育てられたことってどっちがよかったのかなあ。
増田が幸せかどうかはわからないけど、少なくとも幸運だよ。 家を出て働くことが許されてるみたいだし。 その家族構成なら、増田を介助要因というか搾取要因にしたりする家庭もある...
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