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2009-03-17

台湾の「民主」の灯が国民党の統治で消えかけている

民進党の蔡英文主席が来日して熱烈講演。「2012年政権奪回」

読売新聞に小さな記事がある(3月16日)。

「(2009年3月)15日に来日した台湾野党民進党の蔡英文主席は都内で講演し、馬英九政権経済政策について「台湾の主権を犠牲にする恐れが大きい」と述べ、中国寄りの政権を批判した。蔡氏は民進党初の女性党首で、来日は昨年5月の就任以降初めて。17日まで滞在し、日本与野党有力政治家と会談予定」。

その講演会に出席した。

蔡英文・民進党主席は才媛の誉れ高い、学者肌の政治家である。

米国コーネル大学法学専攻、ロンドンLSEで法学博士国際法に滅法明るく、台湾へ帰国後、十数年、政治大学などで教鞭を執った。

李登輝政権で、大陸委員会主任委員(閣僚級)。李総統の「中国台湾は特殊な国と国の関係」(1999年7月)発言は、彼女が起草したと言われる。

その後、総統府国策顧問、民進党から立法委員に当選副首相を歴任した。

立法委員(国会議員)時代に、一度インタビューしたことがある。台北青島路にある議員会館で、流ちょうな英語だった。

まったく「政治家」を感じさせない清廉の人。おかっぱ、痩身で庶民的。どこに秘めた闘志があるのだろう?

蔡英文主席小学生時代に父親が日本語の達人だったので、日本留学をさせたがり、家庭教師日本語。だから蔡女史は日本語もかなり喋る。

今回の来日は民進党議員六名秘書スタッフ数名を引き連れ、しかも元駐日代表の羅福全、前代表の許世楷両大使も同席するという異例の陣容だった。

会場には台湾から随行の記者団、テレビカメラ数台。黄文雄金美齢田久保忠衛氏らの顔も。随行団のなかには旧知の粛美琴・前立法委員もいたので、「新しい肩書きは?」と訊くと「民進党中央本部主席室特助」(党主席オフィス主任のような意味だろう)。

もし民進党政権が復活したら、彼女外相候補と言われる。 

さて、蔡英文女史がなぜ野党党首になったのか。

ちょっと歴史を振り返る必要がある。昨年三月、陳水扁総統の不人気と党内挙党態勢の出遅れにより、総統選挙与党民進党国民党に惨敗、候補者だったベテラン政治家・謝長挺は責任をとって党首を辞任した。

直後から党内セクト争いが激化し、党首選挙には党内調和派のシンボルとして、この蔡英文に白羽の矢がたった。対抗馬は「台独大老」(独立派の顧問格長老)の辜寛敏(リチャード・クーの父親)だった。辜寛敏とも、台北で何回か会っているが、つねに饒舌で熱心で、とても80歳台とは感じられない。

蔡英文は党首選挙の結果、選ばれたわけだが、しこりを残さないためにも辜寛敏は、「あなたを孤独にはさせない」とエールを送った。

民進党にとって、団結がもっとも重要なことだから」と。

台湾民主が後退する恐れが拡がっている

さて東京での蔡女史の講演は最初、台湾語で始まったが、すぐに北京語に切り替わった。日本語への通訳ベテランの林さん。

以下は講演要旨。

台湾民主主義国家であり、主権を有する。台湾未来台湾国民2300万人が決める。過去八年間の民進党政治の成果は“台湾人意識”が成長したことだった。1999年、李総統の「国にと国との関係」発言以来、台湾人としての意識が広がり、馬英九さえ、選挙キャンペーン中は台湾人意識を強調した。ところが、馬総統は就任以来十ヶ月の間に、この重大な「台湾人意識」を希釈化させた。公的に発言しなくなった。台湾人意識という常識が崩れつつある」。

また「民進党八年間で確立された多元的価値の定着、言論の自由人権、開かれた社会、文化的多様性が、危機に頻しており、前から遅れていた台湾司法システムパワーハラスメント恫喝を感じるようになった。台湾司法制度国民党権威主義時代にあった体質でもあり、今後、台湾民主が後退する懸念が大きい。

馬総統は中国への憧れ、中国コンプレックスを抱いている」。

「このまま馬政権中国と接近を続けると次世代台湾人は自らのアイデンティティと(自由民主国家にとって重要な)選択の余地を狭まる恐れがある」。

経済的困窮、景気後退の苦境が出現し、民進党時代の八年間の成長がとまった。中小企業の再建はなされたが、国民党大企業のための政策が中心であり、国民経済にとって最重要雇用台湾では産まれなくなる。国民党中国がすべて、台湾の主権を犠牲にしても、中国へ傾斜すれば、かえって不安が広がる。両岸関係の安定を馬政権は目指すとしているが、不安、対立を惹起させ、むしろ両岸関係不安定にする懸念のほうが大きい」。

「対日関係で言えば、民進党時代八年間にヴィザの相互免除、運転免許証の相互承認など両国関係は素晴らしいものだった。日本外交の基本である『自由と繁栄の弧』を積極的に民進党は支持してきた。

国民党日本重視と強調するものの、心情的に対日コンプレックスが深く、つきあいは表面的になりがちとなるだろう。

これから日本に望みたいのはFTA(自由貿易協定)の締結、アジア共同市場へのプロセス台湾の参加を支持してほしいこと、そして安保での協力関係である」。

尖閣諸島の帰属は?

最後に質疑応答に移り、小生も挙手して質問したのは「尖閣諸島の帰属問題」。

というのも、日台関係良好なりといえども、両国に突き刺さる最終的難題は、この領土問題である。

いかに親日的な台湾独立派諸氏でも、多くは「尖閣諸島台湾領(或いは中華民国に帰属する)という法律解釈をするからだ。

蔡英文主席の回答。

政治の側面が強調されすぎて法律的側面が欠落している、国際公法に照らせば尖閣諸島(釣魚台)は台湾に帰属することを十分に証明できる。」

つまり直裁には言わなかったが、尖閣諸島中華民族に帰属するという立場を示唆した。このポイントだけは民進党日本人との心理的政治乖離である。

ともあれ蔡英文女史。主席就任前後は、痩身で学者肌の才媛だが、はたして政治修羅場に乗り出して大丈夫かと不安視する向きもあったが、爾来十ヶ月が経過。蔡英文主席はバイタリティに溢れ、演説はしっかりと理論的なうえに、巧みなユーもらを含ませるなど、人間が豊かに成長したようでもあった。

2009-03-15

キルギスの新しい独裁者=バキーエフ大統領の政敵が謎の事故

キルギスの新しい独裁者=バキーエフ大統領の政敵が謎の事故

資源鉱物リッチ、これから開発を展望される国で何が起きているか

2005年独裁者アカ―エフ大統領を追い出した“チューリップ革命”とは、いったい何だったのか?

欧米マスコミは、これを「民主化」と書いた。

期待の星といわれたバキーエフは、権力を握るや民主の顔をかなぐり捨てて、前のアカーエフ一族よりもひどい腐敗、汚職、部族重視の体質をもち、非民主政治をおこなってきた。

ビシュケクへ行くと、バキーエフ大統領の人気は低い。

メディット・サデルクロフは過去二年間、キルギス大統領府にあってバキーエフ大統領に仕えた。

モスクワへの急傾斜やビシュケク国際空港米軍使用などを烈しく批判し、09年一月に大統領府を去った。

モスクワへ行ったバキーエフ大統領が、ロシアからの23億ドル援助と引き替えにマナ空港から米軍を追い出すと宣言した直後である。

2001年9月テロ事件直後、同年12月から米軍キルギス国際空港に駐留してきた。2010年8月に撤収することになり、米軍は代替地を捜している。

つぎの事件には、こういう背景がある。

ウォールストリートジャーナルの独占インタビューに答えたサデルクロフは、「嫌がらせ脅迫日常茶飯で、死んだ人の指やら、肉片を送りつけるグループがある」と恐怖を語っていた。

次の大統領選挙に自らも立候補すると示唆した。

デルクロフは交通事故により、突然死んだ。2009年3月13日金曜日。そう、13日の金曜日イスラム圏でも何かが起きるのだ。

「この悲劇は事故である」とビシュケク大統領府は記者会見した。

疑惑は晴れなかった。

このサデルクロフとともに辞任したエルミラ・イブラヒモバ副首相は、「これは間違いなく政治暗殺だ」と言った。「ほかで殺されて、死体を移動し、交通事故に見せている」と。

キルギス中国北方にいたトルコ民族が17世紀頃までに移動してできた遊牧民国家。『突厥』や『鉄勒』の流れをくむ。

十八世紀あたりまではコーカンド・ハーン、1855年にロシアに併合され、1918年露西亜革命後は、ソビエト自治区。つまりモスクワ衛星国家となった。

1990年アカーエフが登場し、91年独立、93年にキルギスタン共和国を「キルギス」と国名変更。

そして95年、アカーエフ大統領追放劇があった。

アカーエフは学者出身。いつしか身内、部族で権力をかため、米軍基地使用は、これさいわいと基地の燃料供給サービスから付帯事業の悉くを一族が経営する企業契約させ、米軍基地使用料も私物化した。 

キルギスの北隣は資源リッチカザフスタン

こうした遊牧民的な近世首長支配統治の典型は、カザフスタンに見られる。

もともとナゼルバエフ「大統領」は、地元遊牧民が「ナゼルバエフ・カーン」と呼んでいる。

カーンは「汗」。成吉思汗(ジンスカーン)を連想すれば良い。

1991年ソ連から独立したカザフスタンは、共産党時代の書記だったナゼルバエフが、そのまま大統領に就任し、爾来18年間、この国の独裁者として国家を壟断してきた。

中国の新彊ウィグル自治区に隣接するため、鉄道繋ぎ、それを活用して中国石油を売った。

カザフスタンは、いまではガスもパイプラインを敷設して中国に売るかまえ、しかし、基本的には多くのパイプラインロシアへ繋がっているため、モスクワの顔色を窺う。

メドべージェフロシア大統領が就任後、まっさきに訪問した外国が、このカザフスタンである。

オバマ大統領が就任後、真っ先に外遊した先がカナダであるように、隣国関係の文脈で、ロシアカザフスタンという資源リッチの国を極めつきで重視している。

ウランが第一のねらい目。いずれウランカルテルを形成し、原発ブームにわく西側や中国を牽制する思惑が露骨である。

かくて中央アジアイスラム圏の政治暗闘はきょうもまた。

2008-12-07

SUGEくない話

http://vipvipblogblog.blog119.fc2.com/blog-entry-248.html

なんかぜんぜんSUGEくない話がまじっている。

そういえばi-podの表面の鉄?みたいやつ作ったのって日本町工場じゃなかったっけ

新潟燕市

金属食器で有名

そういう金属加工メーカーがあって、しかもここでは触れられてないけどオーディオソニーハードディスク日立東芝があって、それでiPodを作ることができなかった日本、ということなわけですが。

ニッカウヰスキー竹鶴政孝

昭和37年英国ヒューム副首相が来日した際、当時の池田首相に、こう話したと言われる。

「50年前、頭の良い日本青年がやってきて1本の万年筆ノート英国ドル箱であるウイスキーづくりの秘密を盗んでいった」

これは日本ウイスキー品質を誉めた上でのユーモアでありながら、実は日本ウイスキー品質の良さに対する本音であった。

これを聞いた“頭のよい日本青年”は冗談まじりにこう言った。

「世間には、スコットランド専売のウイスキー造りを持ち帰った私に、英国人がよい感情を抱いていないのではないか、と危惧する人がいる。とんでもない。スコットランドでしかできないウイスキー日本で造ったおかげで、今ではどんな田舎でもウイスキーが飲まれている。

日本スコッチの大きな市場となったのだから、私の方こそエリザベス女王から勲章をもらってもよいくらいだ。」

これを書いた人は、なぜか世界中でWAGYUが生産されていることについても「勲章を与えてもよいくらいだ」と思っているんだろうか。

2007-12-20

日本も今のままだと、プーチンのような人間を求められ、全体主義に走る

今年の人にプーチン大統領=復活大国ロシア皇帝???米誌

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=366930&media_id=4

>米誌タイムは19日、恒例の「今年の人」(パーソン・オブ・ザ・

>イヤー)に、任期切れ後も院政を敷く体制を整えたロシアプーチン

大統領を選出したと発表した。同誌は「安定というものをほとんど

>知らなかった国民に安定を押し付けるたぐいまれな指導力を発揮し、

ロシアを大国の仲間に復帰させた」とその豪腕ぶりを指摘した。

プーチン氏は2000年の大統領就任以来、経済的苦境に陥っていた

ロシアを強力なリーダーシップで復活に導いた。タイム誌は「プーチ

>ン氏は欧米の定義する民主主義者ではない」と述べ、「皇帝誕生」と

>の見出しで同氏を紹介した。 

「聖プーチン」?、ロシアの新興教団が大統領個人崇拝

http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2327694/2466631

>熱狂的な支持層を誇るウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)

>露大統領だが、ロシア国内のある村では同大統領を聖パウロ(Saint

>Paul)の生まれ変わりとして崇拝する人々さえいるという。

ロシア正教会の関係者が明らかにした。

>同国ボルガ(Volga)地方南部にあるBolshaya Elnya村には

>「Resurrecting Russia(復活するロシア)」という教団がある。

>この教団は、プーチン大統領に狂信的とも思えるほどの支持を寄せ、

>勢力を拡大中だという。

地元ロシア正教会(Russian Orthodox Church)のIgor Pchelintsev

>氏によると、この新教団は「プーチン大統領を聖パウロになぞらえて

信者や資金を集めている」という。

>同教団の指導者、Svetlana Frolova氏はウェブサイト上で「あなた

>(プーチン大統領)は誠実さ、祖国への愛、勇気など、いまのロシア

>が必要としているものを備えておられるとの神託を受けた」と述べて

>いる。

来年3月に大統領任期を満了するプーチン大統領は、自身の後継者

>指名したドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)第1副首相

>が新大統領に就任した場合は、その下で首相に就任する考えを表明し

>ている。

今の日本自民党福田康夫首相があまりに醜いけど(苦笑)、会社国家、賃金奴隷大国なので、大半がサラリーマン(賃金奴隷)である国民は表向きは大人しくて従順であり、陰口を叩くことで鬱憤を晴らしては日々を生活しています。

かしこのまま格差社会が進行し、貧富の差が拡大すると、奴隷といえども反乱を起こす可能性は無きにしも非ず(日本人国民性から、今の時点では非常に低いですが)。そのときに求められる人物はヒトラープーチンのような、強力なリーダーシップの持ち主。すなわち全体主義ファシズム)を望む声が大きくなってきます。

私は民主主義者であり資本主義もある程度は肯定しているので、このニュースを読んで、決して他人事ではない、日本全体主義化に対する警告と捉えています、はい。

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