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2010-07-18

ベテラン看護師に問われても、わからない命のこと。

植物状態の人と、今日も会う。

仕事で。

ナースでぇーす☆命救ってまぁーす☆

って昨日の合コンで言って、「実演!」なんつって脈を測るふりして手を握ったりして、

すごい楽しかったその翌日に、真顔でここにいて、本気で脈を測っている。

その脈はとても規則正しく、きれいに打っているけど、

目の前の人は、目も開けない。いや、たまに半目。なんの意識もない。

何も喋んない。何も食べない。自分で息すらできてない。

人工呼吸器の一定の吸気排気のリズムと、心電図モニターの音と、たくさんの点滴がぐるぐると彼を囲んでいる。

その人は、私の彼氏でもなければ、親御でもない。ただの一期一会。私はこの人を知らない。

ある日、玄関で倒れた。脳出血だったみたい。

1人暮らしで、家族はいなかった。地方から1人出てきて、兄弟からも絶縁されていた。

色々な機関をあたって、やっと連絡先を見つけて連絡を取った家族

「いやぁ~あの~」を100回くらい要所に挟みながらも、

つまりは「死んだら、連絡ください」

ということを言った。

可哀そうとは、思わなくなってしまった。もう。

人生のその瞬間だけを見て、ドラマのように「ひどい、可哀そう」とは思わなくなってしまった。

本当に色々な人生が人にはあって。

長い長い色んな積み重ねの中で今、その言葉があるってことを、いっぱい見てきた。

仕方ない。

脈は正常。

呼吸は一定。

でも植物状態

家族は全てを病院に任せた。

生きてても、死んでても、なんでもいい人。

主治医の興味はどんどん薄れて、そっと、その人は、そこにいるだけの人になった。

愛されて愛されて、抱きしめられて、見舞いも何人もくる患者さんの横で、

静かに、ピッ・・・ピッ・・・と彼の心電図モニターの音が響いていた。

この人は、生きているのだろうか。

この人は、死んでいるんじゃないか?

もうほとんど死んでいるんじゃないか?

脳死とかドナーとか命のリレーとか、そういうの見聞きするたびに、

私は見失う。

命ってのは何で、臓器ってのは何で、この人は何で。

血圧が少し、安定しない夜があった。

私は医師に報告した。

血圧を上げる薬も、下げる薬も、たくさんあった。

でも医師は、「んー」を何度も繰り返し、私を静かに諭すように、

自然に看取ってあげよう」と言った。

死っていうのはさぁ~

医療の敗亡じゃないんだよぉ~

むしろね、むやみに色々やることのほうが~

かえって人間尊厳を奪い~

人間らしさを奪う行為にぃ~

「美しい」と思う。そういうのって。

美しいし、わかりやすいし、とても満ちているって思う。言葉で聞くと。文で読んでも。

人間らしくないよね。機械につながれて、点滴チューブに囲まれて、ただ延命されてる。

しかも誰一人、「この人を助けて」って人もいないわけで。

うん。

うん。

うん。

先輩にそう伝えると、「うん・・・」

後輩にそう伝えると、「はい・・・」

私たちは、そうして、彼のカルテを閉じた。

その日、たまたま飲みに行って、うまいうまい言って煮物を頬張りながら、

全然違う話をしてたのに後輩が、

「でも、なんか今日、いつもより顔色良かったですよね」

と、言った。

「あの人さー、髭はえる速度、超はやくないー?

 私、朝そったのに、夜もうボーボーだったんだけどー」

と先輩がクスクス笑った。

手を、彼の手を、握ったことがない看護師はいない。

毎日、毎勤務、私たちは欠かさず、彼の手を取り脈を測る。

彼の名前を耳元で呼び掛ける。

体を吹く。

腕を取り、足を抱えて、抱きしめるかのように、体位をかえる。

毎日毎日熱を測って、熱のある日には氷枕を、熱が下がればそれを枕に。

汗をかけば、タオルでふいて、髭をそる。爪を切る。

そんな中で、「あれ?今日、顔色いいな」って日がある。

「あれ、今日苦しそうだな」って日もある。

毎日、毎時間、違う。

脈も血圧もタンの量も、すこしずつ違う今日がある。

どんだけ機械に囲まれようとも、管に絡まれようとも、

この人を、人間らしくないなんて思えたこと一度もない。

わかっていても、目の当たりにすると脳死は人の死だなんて思えない。

生きているとしか思えない。

意識がないことなんてちっぽけなことなくらい、

今ここにある命が圧倒的すぎて、

命すげぇーって思って、

死んでく人もたくさんみるからこそ、

もう生きてると死んでるじゃ、全然違って、

「人として生きてるとは言えない」って言葉が薄っぺらに感じるくらい、

ただもう、ただもう、命があるってことがすごい。問答無用に。命がすごい。

学生の頃は「病院で死ぬということ」を読んで感銘を受けて、

人間らしく生きるとは~!なんて必死だったけど、

人間なんて、どう生きたって、人間らしくしかならないわけで。

法律とか、もう色々あるんでしょうけど、

その時代時代の雰囲気で変わるものの上に乗せてしまっていいのかと思うくらい、

今、現場で、毎日見つめる命というものは、すごい。すごすぎる。

脳死という問題があり。延命という問題がある。臓器という問題もそこをウロウロしている。

命のリレーと言われたり、死待ちの医療と言われたり、枯れ木に水と言われたり。

でも、今、その命の目の前に立ったとき、何も正解を言えない自分がいる。

植物状態の人と、今日も会う。

明日明後日も、やっぱり会いたいと思っている。

2009-10-19

骨髄バンクのこと

http://www.rossoneri.jp/2009/10/18_181001.php/trackback

上のエントリがホットエントり入りして注目を集めているようなので、ちょっと補足しておく。

といっても、骨髄バンクサイトに詳細が載っているので、目を通せばドナー登録から提供までひととおりの事は把握できるはず。

ドナー登録までのながれ

http://www.jmdp.or.jp/reg/about/flow.html

骨髄提供までのながれ

http://www.jmdp.or.jp/donation/about/

骨髄移植にはどのくらいの期間が必要なの?

骨髄バンクによると、術前の検査通院が数回、手術期間が平均3泊4日、術後の検査が数回。手術は病院の都合があるから、ほとんどは平日に行われるみたい。

休みがなかなか取れない人はこの時点でドナーになるのは難しいかもね。

痛みはどのくらい残るの?

骨髄バンクドナー全員からアンケートをとってる。アンケート結果によると、3ヶ月後に痛みがかなりあると答えたドナーは0%、少しあるは8%、ないと答えたドナーは92%。元エントリの方は痛みが強く出た症例といえるのかも。

残念ながら合併症の例もあるから、ドナーになるならよく目を通しておいたほうがいい。

http://www.jmdp.or.jp/donation/experience/enquete.html

ドナーになったときにお金はもらえないの?

ブコメで「提供したら金が貰える様にしろ」という話があったけど、ドナー入院費用や手術費用は、全て患者の負担なんだよね。術前の検診費から手術費、術後の検診費まで、ドナーが個室を使ってもそれは全て患者持ち。費用は30万前後。これ以上患者に負担させるのはどうだろうか。

直接ではないが、ドナーになることで給付金が支払われる保険っていうのがあるよ。大体入院給付日額の20倍とか、一時金で5万~30万くらい。ドナーを考えている人は医療保険選ぶ時に視野に入れておくといいかも。

http://www.jmdp.or.jp/donation/about/benefit.html

ドナー患者には会えないの?

今は会えない。骨髄提供後1年以内に2通まで双方が手紙が出せるだけ。金品の取次ぎもダメ

これは結構反対意見が多くて、骨髄バンク推進全国大会でも患者側、ドナー側双方から対面を実現させようという意見が出てる。骨髄バンクも実現に向けて厚生労働省へ申し入れを行っているらしいけど、まだ認められていない。そのうち認められるといいね。

骨髄バンクサイトにはこれより100倍解りやすく記載されてるから、興味がある人は読んでみるといいよ。

ブコメで「善意に頼ったシステムでは上手くいくはずがない」という意見があったけど、青臭いかもしれないけど、自分はそういうのはちょっと寂しいと思ってしまう。ドナーになった時には旨みがないシステムかもしれないけど、自分患者になった時のことを考えたら、そんなに悪いシステムでもないんじゃないかな。

2009-08-16

骨髄ドナー

学生時代に骨髄ドナーに登録していたのだが、

ドナーとして社会人になってから選ばれた。

学生時代はまだしも、会社の底辺で働いてる下っ端としては大変休みがとりにくい。

検査だのなんだので有休を使わないといけないし、なんだかんだ入院まで入れたら一週間以上休みを取る必要がある。

(病院は土日検査とか検診とかがないので、平日に行く必要がある)

それをさておいてもドナーに関しては賛否両論あるとは思うんだが。

患者が助かったか助からないかはこちらでは知りようがないのだが

ぜひ助かってほしいものだと思う。

2008-12-13

http://anond.hatelabo.jp/20081212235411

釣りだと思うけど、

自称「良き家庭人」のゆがんだ思想にナルホドナー

たしかに女でも「私って家庭的」が口癖だと、すっごい打算にまみれている事が多い。

「家庭X」っていうのは何かのスケープゴートなんだろうなぁ。

誰も認めてくれないから、せめて自分自分を認めてる!って意思表示なんだろう。

本当に家庭Xな人間って、自分が家庭を持っていない時点で何かしら否定するわな。

出産以外は女でも全部あてはまる。

けど女脳は「結婚できない理由」になる気がする。

女はそれがステータス勘違いしそう。

まあ、どっちにしろ「できない」には変わりないんだけど。

2008-10-23

http://anond.hatelabo.jp/20081023165849

ドナーに選ばれたが、医師との面談直前に「相手側の都合」により中止になった。

間に合わなかったんじゃないかと思うとすごくへこむ。

コーディネーターは必ずしもそういうことではないと言ってくれたが・・・

いまのところ、ドナー登録を取り消すつもりはない。

2008-07-26

ヒマなら骨髄バンクにでも登録しろよ

週末になってもモテ非モテだとか、くだらない揚げ足取りの議論とかホントヒマだね、みんな。

みんな自分で下らないことやってる、って気付いてるんだろ?やることないだけなんだろ?

じゃあ、骨髄バンクドナーにでも登録しろよ。

新宿でもアキバでもできるからさ。 http://www.jmdp.or.jp/reg/recept/kanto.html#tokyo

モテ指南の「ナンパしろ」みたいに大した勇気いらないじゃん。アキバ行って血をちょっと抜かれるだけなんだからさ。

モテ非モテも、マッチョウィンプも、ライフハック(笑)スイーツ(笑)も、メンヘラニート自殺志願者もみんな登録すればいいよ。

ここにいるやつらの何割かは「自分なんか生きてる価値ない」とかって思ってる卑屈なやつなんだろ。

お前が自分の生きる意味がわかんなくても、「死にたくない」って思ってる患者の命が助けれるかもしれないんだよ。すごくね?

メンヘラ抗うつ薬飲んでるから献血できない、ってやつも大丈夫ドナー登録はできるから。

ついでにC型肝炎エイズ検査もしてもらえて一石二鳥最近注射の使いまわし問題になってるから童貞も安心できねーぞ。

でも骨髄移植って怖そうだし、って思ってるやつ。そんなことは後で考えればいい。ドナー登録は血を抜くだけだから。

登録後に、骨髄が適合する人が見つかった場合に改めてドナーになるかどうか聞かれるから。そんとき真面目に悩めばいいよ。

そんときゃ断ったって全然いい。とりあえず登録だけして見ろ。実際俺も登録したけど全然提供依頼こねーし。

最後に、北方風に、まとめるぞ?

献血所に行ってドナー登録しまくれ。

あと、これ読んだら、ブクマな。ホッテントリ入れといてくれ。

2008-07-01

脳死自殺ってできないかな

硫化水素みたいな人に迷惑かける死に方じゃなくて

ドナー登録して脳死状態で死にたい

病気で苦しんで必死になって生きている人がいるんだから死ぬな」って良く言うけど

死にたい人が生きたい人に臓器を提供して死ねればみんな幸せじゃないか?

安楽死を合法化すれば今の医学で十分できるよねこ

2007-11-28

献血離れの話<http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1061049.html>

献血可能な年齢になってからこっち10回以上は献血チャレンジしているのだけれど、成功した試しがない。血管細い&比重軽いの二重苦。弟が輸血にはとてもお世話になったのでできれば全力で献血したいのだけど、なんかもう無理なのかな……という気がする今日この頃献血したいという情熱をもてあまし気味。

できれば献血できる人にはして欲しいと思う。つーか健康血液と立派な血管を持ってるのに献血しないなんて勿体無い!!

とりあえず無駄献血いって手間掛けさせるよりは骨髄ドナー登録でも検討しようかなあ<こういうのも血管細いと難しかったりするのかな。先端医療でそんなことはないか。

2007-04-18

http://anond.hatelabo.jp/20070418191936

勝手に生んで勝手に育てろ」の中の人だが、ちょっとこれ、女性ドナー登録の説明を見てたら、いいかなと思えてきちゃった。一生結婚出産もしないだろうし(予定外に妊娠して遠くに行く事態にでもならない限り)、こういう形で貢献出来るのなら、それもいいかも。

http://anond.hatelabo.jp/20070418185824

http://www.threeweb.ad.jp/~excelle/bosyu.html

精子提供者(ドナー)に求められる資質

先に述べたとおり、不妊夫婦のドナーとなるには、夫の「影武者」としての資質が

必要です。(利用者がシングルマザー希望女性の場合、この資質は問わせません)

 顔つき・雰囲気が似ていることに加え、遺伝子という人体の基本的な設計図を提供

するわけですから、貴方自身の能力・人格容姿といった点も、評価の対象となります。

そして、好感を持たれる人柄であることも重要ポイントです。

特別優秀であることが必要ではないっぽい。むしろ夫に似ている人が見つかるように、多様な人(顔つき、雰囲気)の登録が求められるのでは。超優秀者ってのは米芸能人シングルマザー出産イメージかな。

2007-04-14

つか、輸血も臓器移植の一種なんだが

http://anond.hatelabo.jp/20070414002018

骨髄提供するには全身麻酔で骨髄穿刺百回くらいやって採取しなきゃならない。

それに伴う事故は当然有り得る(ちょっと調べたら、日本でも死亡者が1名居るらしい。死亡に至らない事故はもっとあるだろう)

ドナー登録するだけなら簡単だけどな。

倫理云々ではなく「代理出産代理母へのリスクが高いから駄目」という理由で代理出産反対する人は大勢居るけど

骨髄移植の提供者だってリスクは高いのは同じじゃ?と言いたかった。

手術後は知らんけど輸血暦あったら一生駄目です<献血

2007-02-21

君もゼロ次元へ行くのかね

そもそも夢が無い人
http://anond.hatelabo.jp/20070221034450
安楽死
http://anond.hatelabo.jp/20070221040158

「死ぬ」という結果だけを得て、同時になるべく周囲に迷惑をかけないようにするとしたら、どういう方法があるかな。

たとえば自分が死んだとき、死体から取れるものは全部取って有効に使ってもらいたいという意志を示しておく。

「臓器ドナーカード」というのがあるから、そこにサインしておくなど。

加えて、ドナーとなる死体はなるべく新鮮で、かつ傷の少ない状態がよいだろう。

病院の前で、自分で自分の首を切り落とすのがいいかもしれない。(血がだいぶこぼれそうだから、血のニーズがあるならほかの方法で)

そんな方法はどうだろうかと考えた。

念のため、自殺そのものは日本では罪にならないですよね? いや罪だとしてもちゃんと死ねば罰もないけど。

ここまで書いて、「夢が無い人」に追記があるのに気づいた。臓器提供の意志はないと。死ぬ方法も考えてあると。それならそれでまあいいです。

うつになった人は、大きな決定をしないのがよいそうだ。病気によって、離婚退職自殺など後戻りしづらい決定を自ら下してしまうことがあるから。

「夢が無い人」は一度精神科心療内科にでも行ってみたらいいかもしれない。

「夢がある人」になりたくないわけではなさそうだし。

ゼロ次元とは

藤子F不二雄の作品「21エモン」に登場。

ある星では科学技術の発達によって不老不死が実現していた。もう十分生きたと考えた人は「ゼロ次元」へ転送してもらい、そこで無になることができるというもの。

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