北海道は肌寒くなってきた。こんな季節になると虫くんたちが家の中に入り込んで暖を取ろうとする。
たとえばオツネントンボ。漢字で書くと越年蜻蛉とあるように、冬を越す生態のトンボである。冬の越し方は自然界にある暖かいスポットに潜り込んだり、人間の家に入り込んだりと様々で、我が家にはおそらく洗濯物と一緒に入り込んでくる。まあひっそり年を越す分には構わないが、我が家は窓が一箇所しかないため、春先になっても脱出できないまま死んでしまう個体がほとんどであり、あまり入ってきてほしくはない。
それからカメムシ。こいつらは流石に看過できない。おそらく買い物帰りに歩いているところに付着してきて家に入り込んでいる。ご存じの通り刺激を与えると臭い匂いを放つため、絶対に家にいてほしくない虫だ。除去にひと手間を要する。いてほしくない虫に限って外にはわんさかいるのが困りもの。
北海道にはゴキブリがいないが、そんな過酷な土地でもむしむしくんたちはしたたかに生きている。そんな彼らと暮らすのも北海道の醍醐味だ。