2024-07-10

anond:20240710104416

そんなことはない。 古い日本語にも濁音はある。

上代日本語における濁音は前鼻音化した形で発音されていたらしいことがわかっている。

まり現代東北方言のような発音が古い時代標準語 (都で使われていた言葉) だった。

前鼻音化と言ってもよくわからんだろうけど、ものすごく簡単に言うと濁音の前に小さな「ん」が挟まるような発音ね。

Wikipedia を見ると例として「窓」を「まんど」みたいに発音するのが挙げられている。


「濁音が有ったか」という疑問に対して答えるなら二種類の意味がある。

例えばアイヌ語には音声的には濁音があるが音韻的にはないとも言える。

清音と濁音に区別存在しないということ。

タをダと発音してもそれは単なる発音のクセに過ぎず、違いがあるとは認識されない。


更に言えば音声・音韻表記はまた別で、たとえば特定文脈で必ず濁音に変化するような言語では表記上ではわざわざ濁音を書く必要がない。

言語によっては発音の上で濁音があっても濁音のための表記法が生まれないことが有りうる。

濁音が有ったか無かったかという二種類では説明できないこともあるという話。

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