学部から進学するのと、Ph.Dから向こうに行くのとでは全然意味が異なるから、学部からの進学者が同様に帰って来ないとみなせるかは不明。というか向こうでの職探しがこの数年で頓に難しくなっている。もちろん向こうでそのままPh.Dまで進めば同じようになるだろうけど、はっきり言ってよほどでないと海外院進予備校と揶揄される日本の大学・修士からよりもいいところのPh.Dは進みにくい。(なお最近ではPh.D取っても数年で日本に帰る人は増えている印象。分野によって違うとは思うが。)
で、これは余談なんだけど、向こうでPh.Dを取らずに学部や修士までで日本に帰ってくるつもりなら、日本の大学の入試はやっておこう。最近当選したばかりの最年少市長のように、いったん日本の大学に通ってから向こうに行こう。そうでないと、単に日本の入試から逃げるために海外の学部に行った、しかもPh.Dも取らずに専門性がない、ってみなされて日本での出世に響くことがあるから。宇宙人レベルのスーパーな天才でもない限り、自分の優秀さは自分には分かっても他人からは秘匿された情報になってしまう。その点、日本人の半数近くが同じ条件で勝負をしてはっきりと結果が出る大学受験という制度は、シグナリングとしてやっぱりよくできている。これを利用しないのは勿体ないよ。
これは昔から言われている。そういうのを読んで、俺は高校でアメリカに行った。70年代のこと。 そして日本の大学入試は受けて、学部では日本の大学(京大)を卒業して、大学院...