2023年度の予算案で、新たに100か所の追加対策を実施することを決めた岡山市の道路港湾管理課に尋ねると、まず
「危険ですが、用水路が“かみつく”わけじゃないですからねぇ」
というユーモアのある回答が返ってきた。
「以前は、用水路に落ちた程度なら自分ではいあがっている人が多かったんです。しかし、高齢者が増加したことで、転落した際に救急車を呼ばなくてはならないようなけがを負ってしまう人が増えているのだと思います」
「岡山市内だけで約4000kmもあるので、全部に対策をするのは無理です。お金もかかりますしね。それに柵があっても落ちる人は落ちます。柵の隙間から落ちるんですよ」
「道路幅が狭いところも多いので、車が通りづらくなるから柵の設置はやめてほしいと反対されることも多いんです」
「自転車で転落して頭を打つ事故も多いんです。ちょうど自転車のヘルメットも義務化されましたので、かぶったほうがいいでしょう。やっぱりヘルメットは重要ですよ」