2023-03-09

過去ミュージシャンの曲を聴いていると、「活動数年間、絶頂期での謎の引退」みたいな活動パターンが一番格好良く感じる。未来リスナー的な、勝手な消費の仕方だが。

多くの成功したミュージシャンはある時期、大抵は20-30代に、時代要請自身音楽性・技術精神性が一致して、名盤と呼ばれるような作品を残す。そうしてその後も活動し続けるが、やはり全盛期ほどの作品を残せなかったり、場合によっては「消えた」と言われるようにフェードアウトする。

全盛期に引退、もしくは夭折したミュージシャンは、その後どのような音楽を作っただろうと想像する余地が出る。もしかすると、まだ全盛期ではなかったかも。さらに素晴らしい作品を残せたかも。可能性が残る。

可能性は歳を取ると減る。実績を残すと減る。これは誰も避けられない。だからこそ残酷な考え方だ。

  • お前も生まれてすぐに死んでいれば世界大統領にもなれたかもしれない可能性を残したまま散っていけたのにな。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん