ミュージシャンの鮎川誠氏が亡くなった。ファンだったという訳ではないが、酷くショックを受けてしまった。それは氏が自分と同じ九州大学農学部出身だったからだろう。九大は移転しかつての六本松、箱崎キャンパスはなくなり、どんどん思い出が消えていってしまっている。鮎川氏のインタビュー等を読むと九大の話題が頻繁に出て来る。「九大に進学すれば一目置かれるから」という意味の言葉も出て来る。「大都会」の福岡に出るためには九大に進学するしかないというのは田舎出身の自分にもよくわかる。けっして裕福ではなく奨学金を貰いながら大学に進学した鮎川氏は近い存在だったというのが身に沁みた。いつかはと思っていたが、結局一度も生で見ることが出来なかった。あらためて思えばこれほど九大を愛していたOBはいなかったのではないかと感じる。たびたび九大に来られていたが、ライブを見ることは出来なかった。ご冥福をお祈りする。