巨悪が片付くまで小悪党に手をつけられないとすると、それまで小悪党は完全に野放しになってしまう。
不正をしていたらいつどこにでも矢が飛んでくるか分からない、という緊張感を保つためには、巨悪より先に小悪党もランダムにつぶしていくしかない。
そして巨悪は大体、情報を調べるのも追求するのも、個人の手に負えるものではない。
プロのメディアや政治家や公的機関に任せ、彼らに間接的にプレッシャーをかけるくらいしか我々はできない。
そして、プロのメディアは小悪党の追求に力入れられるほど人手がない。
役割分担として、自分で調べる力とやる気がある個人には、巨悪よりも小悪党を追求してもらうほうが世の中のためだと思われる。
小悪党はたくさんいるのでいっぺんに全部は追求できない。
なのでたまたま誰かに発見された小悪党がまず追求を受け、彼らは「みんなやってるのにうちだけなぜ…」という不満を頂くことになる。