イラスト界隈の時事ネタでは岸田メルの名が口やかましくレジェンドのように言及されることが多いように感じるがディスガイアの絵師も画期的な画境を開いた一人なんじゃないかと思える。
岸田メルの絵は可愛い絵とは何かを考えたときに突き詰めた先に得られる一意的な完成形という感じがする。もしも恐竜が人間並みの知能を持つまでに進化したらその体格は人型になるという説があるが、その人型が効率的に知能を働かせるうえでの一意的な解であって、それに通じるものだと思う。
ディスガイアの絵は何を目指した先にあれらの絵になったのかいまいちわからない。可愛いという要素はあるがそれだけが志向されたものではないだろう。
より空想的な建築物とか生き物を描くとかいう意味での独創性ではなく、キャラの顔つきが今までのと比べて唯一無二という感じがする。
凡才が可愛い絵を描くことを目指してもその時代ごとの萌え絵に似通ったものを最終的には描くようになるだけで(今ならyoster風か)それに比べディスガイアのキャラは妙に印象に残る。