それは、世の中や社会から粗末に扱われる男性を、母親や妻だけが気にかけてくれているということです。
「男は家の外に出れば七人の敵がいる」という慣用句は、逆説的に家の中にいる母や妻だけは味方のはずだということを示しています。
だからこそ、物凄い権力者や金持ちであってもその辺の庶民であっても、男性は自分含めて誰からも気遣ってもらえない人生の唯一の安息の場所として妻を求めるのです。
女性が「この人は私が面倒見てあげなくちゃ」などと言いがちだったのも、男性の味方をして気遣ってあげるのは自分だけだという認識や満足感があるからです。
社会からケアしてもらえる女性と、社会からケアされないが母と妻からだけはケアしてもらえる男性、というバランスがありましたが、家族主義の解体や非婚の増加、母や妻を求めることがあてがえ論だと責められるようになり、女性は社会からケアされるが男性は誰からもケアされないだけという構造になってきています。
いや友達作ろうや 草