ツイッターとか動画配信とかだったらまだわかるよ。目の前にアイコンと名前があったら、その1つ1つに謙虚になろうという意思の芽生えみたいなものがあるかもしれないよ。人間が見えているわけだから。
でも匿名って見えないんだよ。言葉だけが浮遊している。その後ろに誰がいるのか、どんな人間が隠れているかわからないのよ。おっさんかもしれないしお姉さんかもしれないし全裸かもしれないしハゲかもしれない。とても想像力が問われる現象だと思うの。
そんな場所で「敬語」ですよ。スゴい。スゴすぎる。どんだけ想像力豊かなんだよ。あるいは育ちがメチャクチャ良い人。いずれにしてもスゲーって思うよ。俺にはできない。もう、自然に出ちゃいますもんね、俺という人間の内面が。よく見ると汚いんだなあって。
ネタとして敬語を使うことはあるよ。「どう見ても精子です。本当にありがとうございました。」「いいえケフィアです」みたいな、ああいうのはネタ的な位置づけだろうけど、ユーモアあふれる良い人オーラみたいなのは出てるよね。余裕の表れなのかなあ。