私は今とても幸せだと思う。
お腹を空かせることなく暮らしていけて、可愛い子どもや優しい夫もいる。
それでも、それでも、ふとした時にしにたいと思ってしまう。
それは、かつてのような切実さをもった気持ちではなく、まるで思考にこびりついた垢のようにしにたいと反射的に思ってしまうのだ。
だから、私は自分の考えで生きていたら生きていられない人間なのではないかと疑っている。
なんていうか、自分の人生を神様みたいな何かに差し出さないと、自分が望むように生きるのではなく神様の考えるように生きるようにしないと、生きていられないのではないかと思うのだ。
生きる代わりに神様のしもべとなる人生に今のところ意味を見出せないので宗教の門は叩いていないのだけれど、でももしこのまましんでしまうような人生を送るのであったら、そちらの方が意味がないのかもしれない。