その街には無人の冷凍餃子販売店しかなかった。
元コンビニの無人餃子販売店。
元牛丼屋の無人餃子販売店。
元ガソリンスタンドの餃子販売店。
雑居ビルの中は1Fから6Fまですべて無人の冷凍餃子販売店。
あらゆる街のテナントが人も居ぬままに冷凍餃子を販売していた。
なるほど少子化が進み労働人口が極限まで減少したときに訪れる日本の未来の姿がコレという訳か。
確かにこれなら労働力はほぼゼロで経済を回していける。
考えたものだ。
しかし、それにしても、この無数の餃子を買い求める消費者は何処にいるのだろう?
行けども行けども餃子店があるばかりで人も車も自転車もなにとも行き合わない。
ひょっとして?ここは?人が居ないのか?
そう思った時、ふと足元に目線を下げると自分の姿が消えていた。
Permalink | 記事への反応(2) | 21:03
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宇都宮物語
もとねたの宇津保物語がわかるやつなんてここには俺くらいしかいないんじゃないだろうか
自販機補充員「餃子は置いてきた」