自分のテリトリーに誰も入ってほしくない。家族は三世代の割と人が多い家庭で子どもの頃からあらゆるところが「みんな」の通り道で行き先であるため、私の部屋に誰も入ってほしくなかったものの、養われている分際でわがままだからそれは我慢できていた。でも私にもどうしても私だけが触っていい私だけのスペースがどうしてもほしくて自室に置いた蓋付きの本棚に自分の本やゲームやCDをポイポイと入れていた。そこを無断で開けられて触られたときに、「ああもう駄目だ。」と思った。怒りとともに血の気が引いていくのを感じた。そのときはもう使わないプラスチックの収納を蹴り壊して心は落ち着いたのだが、私はなにか物理的な自分のもの、所有物に対して執着しているだけではなくて、自分に与えられた予定や行動を誰かに取られるのも嫌と今日気がついた。自分のすべき行動を取り上げられることが不愉快でしかたがない。なにか相手から悪意のようなものすら感じる。手をつねって独り言をだらだら言っていたらなんとか落ち着いてきたものの今後もこんな不快を感じて生きていくのあまりにも無謀なチャレンジなのではないかと思う。