にわかに「教養」に目覚めちゃった学生や社会人が最も読む古典、それは
である。
なぜ、彼らは孫子を読むのか。
まずなんと言っても短い。岩波文庫で全訳と解説付きで200ページしかない。しかも、一段落が短いから、ページは余白だらけ。ふだん活字を読む習慣の無い奴でも、これなら読める。
そして内容である。この書物は抽象論しか書かれておらず、読み手の解釈次第でどうとでも取れる。だから、読解力の無い人でも、自身の経験などに勝手に当てはめて、理解したような気になれるのだ。「孫子の言葉は経営にも応用できる」とか「孫子は平和主義を説いている」とか言ってる連中がまさにこれ。
要するに孫子は、本来古典を読むのに必要な力が無い奴でも、教養的なエクスペリエンスを得られる絶好の書物なのだ。
Permalink | 記事への反応(2) | 00:47
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手っ取り早く古典っぽいもの読んだ気になるために『十八史略』を読むのはダメですか?
彼のパンツの色を知り己のパンツの色を知れば百戦殆からず