並べてみると見事に男主人公ばっかりだった。
とくに思い入れがある映画という訳ではないがこれを挙げないわけにはいかない。
ニューヨークで平凡なタクシードライバーとして働いているもとベトナム帰還兵の主人公。
男は何者かになるのか、それともならないのか、なったあとどうなってしまうのか。
主人公は何者でもないとはいえ、結局イケメンが優遇されてんじゃねえかという気もする。まあとにかく最後までみてくれ。
「だめだこのままじゃ生きていけない」とトイレで弱音をはくシーンが何者にもなれなかった男たちの間で語り草になっているとかいないとか。
これも結局イケメン補正じゃねえかという気もしてしまうが、それを上回ってダメなやつなのでよい。
頼むから、おれたちのライアンゴズリングをそんな目で見ないでくれえええー!
何者かになりたくて何者にもなれなかった人にぐっさり刺さって致命傷を残していく映画。イケメン補正などない。
あとこの映画自体も「ブレードランナー」のような特別な映画にはなり得ない、という二重構造がある。悲しいね。