2020-11-16

たのむから書く資格がないなんて言わないでくれよ

たのむから自分には書く資格がないなんて言わないでくれよ。

あんたの書いた推しカプを読むと、わたしはよく眠れるんだ。

昨日もさんざんな日でさ。とにかく気持ちがだるくて、身体が重くて、夕方になってもろくすっぽ動かない。かろうじて映画は見たけどさ。まあそんな一日だったよ。

どうしてもこんなんじゃ駄目だって思って、元気を出したくてあんたの書いた推しカプを読んだよ。わたしあんたの書いた作品は、エッチなやつもそうでないのもどれも何十回と読み返していて、全部あらすじを諳んじれるほどだ。その中で、特に気に入っている、あんたが最後に書いたのを読んだ。めちゃめちゃエッチなやつ。すると少し元気が出てね、少し仕事が進んだよ! そのあと寝床に戻って、朝までぐっすり眠った。

こういうことは、一度や二度じゃないんだ。

原作じゃだめなんだ。あの原作エロじゃない。オリジナルでもだめなんだ。そこにはあの原作はない。あの原作を読んで、あのとき狂気幻覚を共にした、同志たるあんたの書いた推しカプじゃないと、わたしはもうだめなんだ。

あんたが自分作品について悩んでるのも知ってる。義理深く優しいひとなんだなって思うよ。そんなあんたが書いた推しカプだからこそ、どんなにエッチ小説でも、そこにわたし推しふたりを見出すことができる。それはほとんど願いに似たものなんだ。

あんたの小説を読むと、わたし幸せになれる。少しの間だけ。

から頼むよ。書く資格がないなんて言わないでくれよ。

次書く小説わたし推しカプじゃなくってもいい。なんなら地雷でもいい。

あんたの幸せを願ってるよ。

ありがとう

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