一回目。十年以上前だった。すぐ繋がった。今でも覚えている、この人は当たりの人だった。恐らく年配の女性で、アルバイト先でセクハラを受け、辞めることにした。そのことを上の人に伝えたら職場の人達みんなの態度が冷たくなり、死にたくなった。その内容を親身に聴いてくれた。年齢を聞かれ、まだ若いからもっといい仕事見つけなさいと言ってくれた。
二回目。八年くらい前?なかなか繋がらなくて、住んでいる地域と別の県のいのちの電話にかけた。年齢は分からないけど、おばちゃんまでは行かないくらいの年齢の女の人だった。ハズレの人ではないけれど、相談内容に困っているようだった。兄弟格差が酷くて辛くて死にたくなった相談内容に、もっと兄弟に優しくしてもらえたらいいんですけどね、彼も調子に乗ってますねとかなんとか言われた気がする。
三回目。二年くらい前。この時も女性の相談員で、すぐに繋がった。家族のことで悩み、電話をした。この相談員の人はかなりのハズレだった。はいとそうなんですねと大変ですねしか言わなかった。しかもその相槌全てに感情がこもっていなかった。段々死にたい気持ちより相談員の人に腹が立つ気持ちが上回ってきて無言で電話を切った。