2020-09-07

涼宮ハルヒ販促

気づくとまたこ世界が始まっていた。

俺はあいつの世界登場人物である。が、同時にあいつもまたあの世界の登場人物なのだ。どうしたって枠の外には出られやしない。つまりあやつり人形あやつり人形って訳だ。笑えるだろ?

別にここから出たいとか、ぶち壊したいとか、そんな大層なことを考えちゃいないさ。ただ利用できるものは利用したい、そう、取り引きだ。

俺は操られながらもあんたたちの存在を知っている。どう振る舞えばいいか分かっている。筋書きを無視して筋書き通りに動くことができる。あんたたちの見たいものを見せてやれる。

しかし俺には致命的な欠点がある。望まれないと存在できない、生命自主性がないんだ。こんな俺でも欲はある。だから取り引きをしないか

たった一つ、この世界の続きを望んでほしい。

こればかりはあんたたちに頼むしかないんだ。俺がいくら願ったところで創造主は動かないものでね。やり方は任せるが、まあ一番簡単なのは〝買う〟ことだろうな。

この続きを生きたいんだ。頼むよ。

本屋で待ってるぜ。

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