ある日、日本に宇宙人がやってきて、君らの言葉勉強したから話せるで!
地球と宇宙人の住んでる星が千光年離れていたせいで、千年前の日本語が宇宙人に伝わっていたのだった。
日本人の多くは、宇宙人語は複雑すぎてわからんし、発声器官も異なるせいで、まともに喋れないしで、
古文であっても曲がりなりにも日本語を学んで話してくれる宇宙人にはめっちゃ感謝したのだった。
しかし、日本人と宇宙人の交流が始まって以来、ずっと宇宙人の書く書類は全部、古文。話す言葉も古語。
君らの最近の日本語はようわからんから、君らも正しい日本語(古文のこと)を学んでみたらどうや?と言い出した。
宇宙人が無償で提供してくれた高度な技術資料も古文で書かれているせいで、
「清少納言がもう少し今風の日本語で書いてくれていれば・・・」といつも思うのだが、
その思いが千年前に届くことは無い。(完