DJしてて色んな人を沸かせるのは楽しかったし、みんなのDJ論を聞くのも凄く勉強にも励みにもなった。恋愛で苦しんだ時にDJ仲間からアドバイスをもらったり、時にはヤりたいだけの気持ちにまかせて女を紹介してもらい、その女が欠け甲斐の無い友人になったこともあった。この趣味を続けていて本当に良かったと思う。
でも、俺の仕事はDJや娯楽産業とはかけ離れたお堅い仕事。その上、社内でたまたまとある案件に引っかかって、学生時代に留学してた経験も買われて海外勤務となった。年収はまだ出てないが、月70万は手取で稼いでいる。正直安泰だ。他方、DJを続けている友人に話を聞くと、やはりイベントが中止になった話は耳をふさいでいても聞こえてくる。
俺みたいに趣味でやってる奴ならともかく、本業で回してた奴は相当苦しんでいた。金の貸し借りや譲渡は、そういう関係じゃねぇからしなかった。
もしアイツラの誰かが、少なくとも2年は疎遠になる俺に対して「いいよなお前はよ」とか言いやがったら、きっと俺は二度と同じ関係には戻れなくなるんだと思う。
「まあ、なんとかやるさ、バイトでもなんでもさ」と苦笑いするSkype越しのアイツラの顔を思い出すと、そうならないで欲しいと強く思う。
金の貸し借りは友情だけじゃなくて相手の人生も結局は余計に壊れることになるからね。 相手との関係が大事であればこそ貸さないのが賢いよな。 現実的に考えたときに金を貸すことで...